◆第70回大阪杯・G1(4月5日、阪神競馬場・芝2000メートル、良)

 あと一歩だった。武豊とメイショウタバルは発馬こそ速くなかったが、手綱をしっかり押して、先手を主張。

道中は後続を離す形の逃げに持ち込んだ。前半5ハロン58秒1の普通ならタフに思える流れも、タバルにとっては速すぎず、遅すぎずの“マイペース”。直線でも一度は後続を離したものの、最後にクロワデュノールの強襲に屈した。

 それでも2着。武豊は「自分のやりたいレースはできました。自分が乗ったなかで、一番状態良く感じて、悔いのないレースができました」と前を向いた。前走からマイナス12キロと馬体を研ぎ澄ませて臨んだ大一番。「下見所で見ても、(昨年の)宝塚記念の時ぐらいで、これぐらいでいいのかな」と石橋調教師も悔いのない表情で振り返った。

 今後は宝塚記念(6月14日、阪神)が視野に入る。「自分の競馬はできた。この時計で走れたのはすごい」と1分57秒7の高速決着に対応した愛馬をたたえたトレーナー。人馬一体の走りで進化を示し、堂々と防衛のかかるグランプリへ向かう。

(山本 武志)

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