俳優の中山求一郎が14日、都内で演劇「エンドゲーム」(5月20日開幕)に出演するにあたって取材会に登場。デビュー11年目で初めて報道陣の前に立ち、今作への思い、これまでに俳優人生について語った。

 1957年の初演から半世紀以上にわたって上演されるサミュエル・ベケットの傑作。終末的な状況下でどこにも行けなくなった4人が、絶望的に繰り返される日常を描いた不条理劇。中山は老人に仕えるクロヴ役で出演する。

 役柄について「今の環境から離れたいけど離れられないとか、人の言うこと聞いちゃうとか、人生の中で最も共感性の高い役。(思っていることを)外に出せないこととか、結構シンクロする」と語った。

 今作のキャストは、フルオーディションで選出。1000人を超える応募者の中からメインキャストの4枠を勝ち取った。「オーディションを受けている時には仕事がなくて。何とか人生を変えたい、新しい人に出会いたいなってことを強く思って受けました」。念願だった演出家の小川絵梨子氏のもとで稽古を重ね、「小川さんの演出を受けてこられた俳優さんが、目覚ましく変わっていくのを見てきた。たくさんの言葉をギフトのように投げてくれる」とかみ締めた。

 デビューから11年、これまでの俳優人生は「うまくいかないことが多くて何回も辞めようと思った」というが、「支えてもらってるのは、映画や演劇で感動してきた言葉、シーン。

不器用だし、これ(=芝居)で頑張れないと生きていけないって気持ちがあって持ち上がった」と語った。今後の目標には「僕も暗い面があるんですけど、作品に出ることは、死にたいとか才能が無いかもしれないとか、自己卑下している人にとっては希望になるのかなと思う。そういう気持ちを持った人の架け橋になり、『僕のような人がいるよ』とお芝居を通して証明していきたい」と意気込んだ。

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