2026年2月9日、稀代の超大型新人アーティスト・レイニが、タイ滞在中のオフショットをInstagram上にアップした。各メディアがすぐさま反応する。


 父は徳永英明。レイニという名前は父の名曲に由来しているらしい。などなど、2025年のメジャーデビュー以来報じられてきた情報が並ぶ。どこかミステリアスな雰囲気が想像力を刺激するからでもあるだろう。

 2025年のデビューから1年。ミステリアスな存在感が少しずつベールを脱いできてはいる……。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

父・徳永英明の名曲に由来する超大型新人

 考えてみると、まだアルバムを出していなかったのだ……。所属事務所のトライストーン・エンタテイメント社長・小栗旬からは「うちの秘蔵っ子」と言われ、名前は父・徳永英明が1986年にリリースした名曲「Rainy Blue」に由来するといわれる超大型新人。

 メジャーデビューした2025年は、木村文乃とSnow Manラウール共演ドラマ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)の主題歌「Spiral feat.Yura」が話題になった。高校教師とホストが織り成す純愛の横糸を補強する縦糸のように、レイニの歌声が作品全体を支えていた。

 2025年以前からすでに俳優活動も活発で、『今日からヒットマン』(テレビ朝日系、2023年)や『相棒』season23(テレビ朝日系、2024年)でのゲスト出演は、新人俳優として足がかりになった。


 そして2025年は、佐藤健が企画、共同エグゼクティブプロデュース、主演をこなしたNetflix作ドラマ『グラスハート』で、主人公たちのライバルとなる音楽ユニットのメンバーを菅田将暉とともに演じた。

1stアルバム注目の収録曲はどんなジャンルの音楽なのか?

 デビュー1年目の活動領域とは思えない。あれだけリスナーの心に深く浸透する歌声をもつレイニなら、アーティスト活動に専念してもいいはず。なのに俳優としても輝いてしまうのだから申し分ない。レイニの表現力は、むしろ音楽と演技が表裏一体であるかのような、相乗効果がある。

 そのことを、所属事務所のマネージャーも所属レーベル・キューンミュージック(ソニーミュージックレーベルズのレーベル内レーベル)のA&Rもよく理解しての方針決定なのだろう。俳優活動の一方で、デビュー1年目で蓄積した作品群の集大成でもある1stアルバム『Act.0』をリリースする最高のタイミングも、チーム一丸となって見計らっていたに違いない(アルバム名の「Act」は「演技」を示してもいる)。

 1月21日にリリースした同アルバム、やはり注目曲はかなりド直球のニュージャックスウィング感溢れる「Flower」だろうか。イントロの前にまず「レイニ」と囁く声が入っているのが印象的。これはボイスタグと呼ばれるもので、アメリカのR&Bシーンではよく見られる署名的表現手法だ。

 では、ニュージャックスウィングとはそもそも、どんな音楽ジャンルなのだろうか?

タイの国民的ドラマにも顔をのぞかせるスウィング感

 16歳でアメリカに留学経験があるレイニは、おそらく現地のポップスの感覚を自由に吸収しているのだろう。古典的なナンバーにはどのくらい造詣が深いのかはわからないのだが、ニュージャックスウィングは1980年代後半に発明されたダンスミュージックのこと。

 発明者はマイケル・ジャクソンの「Remember The Time」などのヒット曲で名高いテディライリー。
急速なリズムがスイングするように跳ねるサウンドが特徴的なジャンルで、日本のアーティストだとEXILEの初期楽曲群が多大なる影響下にある。世界的K-POPグループであるNewJeansの楽曲「Supernatural」もまた、ニュージャックスイング風ナンバーだった。

 これといってトレンド感があるというわけではないが、いずれにせよ、興味が赴くままにレイニが初アルバム作品の一曲として、こうしたジャンルを潜り込ませたことは興味深い。

 2月6日には「そばにいるよ」をドロップしたが、これはタイの国民的ドラマ『Fourever You』の続編『Fourever You Part2(Beside The Sky)』挿入歌。2月9日には、初タイ滞在だというレイニがホテルでのオフショットをInstagram上に投稿してネットニュースになった。

 どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる彼が、異国の地でも顔をのぞかせる、自由気ままなスウィング感。稀代の超大型新人はその全貌を少しずつ明かしてくれている。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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