女優の川口春奈が、7年ぶりの主演映画「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(10月2日公開、山戸結希監督)で、体重を10キロ減量し、がんを患う主人公を演じることが16日、分かった。俳優・高杉真宙が夫役で共演する。

 21歳でステージ4の大腸がんを宣告された女性・遠藤和(のどか)さんが、24歳でこの世を旅立つまでの実話を映画化。和さんが亡くなる10日前までつづった手記をもとに、抗がん剤治療を中断し、夫・将一さんとの間の子供を産む決断をする家族愛や葛藤を描く。

 川口は、19年公開「九月の恋と出会うまで」(高橋一生とダブル主演)以来、7年ぶりの映画主演。単独主演は、13年公開「マダム・マーマレードの異常な謎」以来となる。

 20年に遠藤夫妻の結婚式の様子が、日本テレビ系「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」で放送されたことから、川口は「和さんから勇気をもらった一ファンでした」。一方で、和さんの壮絶な人生を演じることには「果たして今の自分が演じきれるのかという葛藤もありました」と率直に明かす。

 がん闘病する主人公をリアルに表現するため、撮影前からトレーナー監修のもと食事制限や、一時的に体内の水分を減らす「水抜き」を行い、約2か月で10キロもの減量を敢行。昨年8~9月に撮影を行い「和さんの人生を自らの身体で残すことができたらと強く思い、肉体的にも精神的にも全てをささげる覚悟で取り組みました」と全身全霊で挑んだ。

 初共演の高杉は、献身的に支え続けた夫を演じ「厳しい役づくりを課す川口さんの熱意、優しさ、周りへの気遣いを隣で見ながら、僕も和さんにとっての将一さんのようになれるよう、寄り添い支える立場として同じ時間を過ごしました」と回想。川口は「監督、キャスト、スタッフの魂が詰まった、温かい作品」と手応えを語った。

 〇…和さんの夫・将一さんは、映画化の構想を3年前に聞いたといい「川口さんや高杉さんが演じて下さると伺って驚いた時も、撮影現場にお邪魔しても実感が湧かず、自分たちのこととは思えなかったのが本音です」と告白。完成作について「愛すること、命をつなぐこと、ただ仲良く過ごすこと。

どんなささいなきっかけでも構わないので、映画をご覧になった方が、いま生きている実感をつかんでもらえたらうれしいです」とコメントを寄せた。

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