富士通陸上競技部は今年5月1日付で活動拠点を川崎市へ移転。17日は三代直樹監督、長距離ブロックの浦野雄平らが川崎市の福田紀彦市長を表敬訪問した。

既に6月に行われた地域の美化活動に陸上部全員で参加するなど交流を深めており、三代監督は「競技の向上だけではなく、何かお手伝いできることを増やしていきたい」と笑顔。浦野は「自分たちのやることを、地に足をつけてやっていく。地域の皆様に愛されるチームを目指す」と言葉に力を込めて話した。

 国学院大出身の浦野。大学4年間は川崎市を拠点に活動しており「すごく慣れ親しんだ場所で、僕自身はすんなり練習には入れた。生活も何不自由なく過ごしています」と当時と同じ場所をジョグし、時には「後輩にもすれ違います」と刺激を受けながらトレーニング。新しくなった寮も充実の環境で「選手たちのモチベーションはすごく上がっている」とはにかんだ。

 今年2月の大阪マラソンで2時間6分41秒の日本人4位となり、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得。ただ「一番は、MGCを経由しないことが僕の中の目標」と今回から新たに設けられた「ファストパス」制度での切符獲得を目指している。27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手がMGCを待たずに代表に内定する。

 日本記録(2時間4分55秒)を超える大記録を狙うのは、9月のベルリンマラソン。昨年は日本勢2番手の5位に食い込んだ、相性の良い大会だ。

「現時点でMGCの出場権を持っているからこそトライできる。そこは思い切っていくしかない。思い切っていかないと出る意味がないと感じています。そろそろ一本、大きなところを取りに行きたいと準備しています」と新たな環境から大きな一歩を踏み出す。

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