◆第30回さきたま杯・Jpn1(6月24日、浦和競馬場・ダート1400メートル)

 G1級制覇へ千載一遇のチャンスかもしれない。「千載一遇」と大げさなフレーズを使ったのは、ロードフォンス(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎、父ロードカナロア)が好走するための条件は極めて限定的だからだ。

 まずは適性距離のG1が少ないことにある。1600メートルで争われた前走のかしわ記念では3着に好走したものの、ほぼ同じポジションで直線を迎えた上位2頭に食らいついていたものの、最後は離されてしまった。ロードフォンスが勝利を積み重ねた7勝のうち6勝が1400メートル戦。残る1勝も1500メートルのかきつばた記念(名古屋)で、マイル戦になると掲示板を確保するのが精いっぱい。1400メートルで争われる「さきたま杯」こそG1級タイトルを意識できる唯一のレースである。

 例年より暑さが和らいでいる気候も参戦に踏み切った理由でもある。「例年夏場はぐったりしているけど、今回はばてていなくて、牧場でもすごく元気です」と安田調教師。これまでは5月を最後に夏休みに入って、秋に備えるパターンだったが、今年に限っては6月でも使えることが奇跡的と言っても大げさではない。

 今年は2月の根岸S制覇後にドバイ遠征(ドバイ・ゴールデンシャヒーン)を計画していたが、中東情勢の悪化で国内路線にプランを変更。黒船賞(4着)を経て、かしわ記念(3着)と使いつつ調子を上げてきた。安田調教師は「前走は1、2着の馬が強かったですが、十分脚を使えていました」と内容には満足している。あとは「枠次第」と好走条件を挙げた指揮官。

コーナーで外に張る傾向があるため、外に壁を作れる内枠が望ましいが、2番という最高の枠を引き当てた。ロードフォンスにいい流れが向いている。

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