◆JERAセ・リーグ 広島3―7巨人(23日・マツダスタジアム)

 巨人が広島に競り勝ち、首位タイに浮上した。打っては1番・浦田&2番・松本剛の「ウラマツ」コンビが躍動し3回に2点を先制。

7回には「ウラマツ」がつないだ2死満塁から、3番・泉口友汰内野手が走者一掃の二塁打を放って試合を決めた。先発の戸郷翔征投手が鬼門のマツダスタジアムで7回途中まで自己ワーストタイの6四死球ながら3失点と粘って今季4勝目。同球場では昨季4登板で0勝3敗、防御率9・31と打ち込まれていたが、2年ぶりの白星を手に入れた。阪神がヤクルトに逆転負けしたため、ゲーム差なしで首位に並んだ。

 鮮やかな先制劇だった。0―0の3回に相手の失策も絡んで無死一、二塁としてから、戸郷が一塁線ギリギリに送りバントを決め1死二、三塁に。ここで1番・浦田が打席へ。高め143キロ直球にうまく合わせ、飛距離十分の中犠飛を打ち上げた。「戸郷さんがいいバントを決めてくれたおかげで、いい流れに乗っていけました。気持ちで外野までもっていきました」と気合十分の一打で1点を先取すると、BS朝日で解説を務めている長野久義氏=巨人編成本部参与=も「最高の仕事じゃないかと思います」と称賛した。

 これで終わらない。2死二塁となり、続く2番・松本が2球目のカーブを左前に運び「いい流れで先制できたので、その流れに乗っていけました」。

頼れるマツゴーは5回にも2死一、二塁から2打点目となるタイムリーをしぶとく左前へ運んだ。直近10試合中9戦で1、2番で先発出場している「ウラマツ」コンビ。攻守に2人で躍動する姿が定着してきた。

 イケイケドンドン! 3-1の7回。2死から戸郷が四球を選ぶと、浦田が二塁打、松本剛が四球でつないで満塁に。ここで1か月ぶりに3番スタメンに抜擢された泉口が左中間を破るダメ押しの3点二塁打を放った。さらにダルベックにもタイムリーが飛び出し、この回4得点で一気に試合の流れを決めた。

 先発の戸郷も苦手なマツダで奮投した。得意のフォークが冴え2回までに3奪三振。3回に2死から初安打となる二塁打を浴び、ここから四球→死球→押し出し四球と制球を乱したが、なおも満塁から小園を中飛にねじ伏せ、追加点は許さなかった。ただ、味方の猛攻でリードが6点に広がった7回裏に1死満塁のピンチを招いたところで降板。2番手・高梨が小園に2点打を浴びて結局、6回1/3を3失点となった。

「大量リードをもらったのに回の途中でマウンドを降りてしまった事は反省点です」。6四死球は自己最多タイ。それでも、マツダでは一昨年9月12日以来となる白星で、今季4勝目(1敗)を手に入れた。

 21日の中日戦(東京ドーム)では3-0の8回から、守りのミスもあり大勢投手がまさかの4失点(自責0)で痛恨の逆転負け。今季フル回転を続けてきた大勢はこの日、疲労を考慮されベンチ外となったが、リリーフ陣が意地を見せた。8回は中川が無失点。4点リードの9回は田中瑛斗が登板も、1死後に一塁・ダルベックの悪送球で走者を許すと、小園の打ち取ったフライを左翼・佐々木がスライディングキャッチしたかに見えたが、広島のリクエストでアウトの判定が覆って1死一、二塁で試合再開に。ここで橋上監督代行はマウンドにマルティネスをマウンドに送り込んだ。

 そして守護神はベンチの期待に応え、たった1球で代打・佐々木泰を遊ゴロ併殺に仕留め21セーブ目を挙げた。阪神がヤクルトに逆転負けしたため、首位タイに浮上した。

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