アマチュアボクシングの2023年全日本選手権ライト級王者・中山颯太(22)=帝拳=が24日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦まで)のプロテストを受験した。25日に合格発表が行われ、合格すれば今冬にもスーパーバンタム級でプロデビューする予定だ。

 プロ2勝2KOの浅井陸(22)=帝拳=と3ラウンドのスパーリングを行った中山は「相手も強い選手だったので、リードをしっかり差し合って、パンチを打ち込むというより技術があるぞ、というところを見せようと思った」と振り返り、「まだ全部の技術は見せられていない。それは試合までのお楽しみです」と笑みをこぼした。

 アマチュアボクシング界で、次男・鉱一(現・駒大3年)、三男・聖也(現・大橋ジム)とともに「中山三兄弟」として注目を集めてきた。昨年度は三兄弟そろって駒大の主力として活躍。関東大学リーグ1部で颯太がライトウエルター級、鉱一がライト級、聖也がフライ級で階級賞を獲得。3兄弟そろって全勝し、チームのリーグ2連覇を支えた。颯太は全日本大学王座決定戦で最優秀選手賞にも輝き、24年のアジアU―22選手権で銀メダルを獲得するなど、国際舞台でも結果を残してきた。アマチュア戦績は78戦70勝(30RSC)8敗。

 帝拳ジムの選手たちの「人間性」を見て、入門を決めたという。「ジムに練習に行ってみたら、選手たち1人1人に芯がある感じがした。キャラがしっかりしていて、1人1人にファンがつきそうな人間性を感じた。僕もそういう選手になりたい」と語ると、「クールで寡黙に努力する青年、っていう感じで記事にしてほしいです。

クールキャラで売っていこうと思って」とおどけてみせた。

 将来の目標は世界王者だ。「世界チャンピオンには絶対になりたい。みんなに憧れられるような有名なボクサーになりたい。有名になって、お金持ちになりたいっていうのはあります」と目を輝かせた。

 その夢は、自身だけにとどまらない。「弟(聖也)が先にプロテストを受けていて、2番目(鉱一)はアマチュアでオリンピックで世界を取ると言っているので、3人で世界を取れたらと思ってます」。アマ7冠を達成した三男・聖也(19)=大橋=は、8月19日にプロデビュー戦を迎える。颯太と聖也はプロの世界王者、鉱一は五輪の金メダリスト。「中山三兄弟」で、世界の頂点を目指す。

 ◆中山颯太(なかやま・そうた)2003年11月20日、福岡市東区生まれ。6歳からスタービーアマチュアボクシングスクールでボクシングを始め、東福岡高、駒大で活躍。

23年の全日本選手権、25年の国スポで優勝。24年のアジアU―22選手権、25年のタイオープン国際トーナメントで銀メダル。24年、国際エリートトーナメント「エロルダカップ」銅メダル。アマチュア戦績は78戦70勝(30RSC)8敗。身長173センチの右ボクサーファイター。4人きょうだいの長男(弟2人、妹1人)。

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