◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾 ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位エリック・バディージョ(7月20日、東京・両国国技館)

 WBA世界バンタム級1位の増田陸(28)=帝拳=が7日、東京・新宿区の所属ジムで同級2位・比嘉大吾(30)=志成=との王座決定戦に向けた練習を公開。シャドーボクシング、大和心トレーナー(50)を相手にしたミット打ち、サンドバッグ打ちを1ラウンドずつ披露した。

 今年3月のWBA同級挑戦者決定戦で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を8回TKOで下し、挑戦権を獲得した。12戦目での世界初挑戦へ向け、すでにドネア戦を上回る120ラウンド超のスパーリングを重ねている。決戦まで2週間を切り「多少の疲労感はあるが非常にいいトレーニングが積めている。ワクワクしている」と語る増田は、元世界王者・比嘉との経験の差について「自分もキャリアの中で一戦一戦培ってきたものがある。そこには自信を持っている。今回取り組んでいることが試合で出せれば、経験の差はそんなに大きなものにはならない」と断言。「1ラウンドから目が離せない展開になると思う。自然な形でKOにつなげたい」とKO決着を描いた。

 6月19日に行われた試合発表会見の時点では、世界3階級制覇王者ジェシー“バム”ロドリゲス(26)=米国、帝拳=が正規王者だった。今月1日(日本時間)に発表された最新の世界ランキングでロドリゲスはスーパー王者に認定され、正式に増田vs比嘉が正規王座決定戦として行われることが確定した。WBAバンタム級には休養王者の堤聖也(30)=角海老宝石=がおり、スーパー王者、正規王者、休養王者の3人が併存することとなるが「自分としては比嘉選手との試合が決まってから比嘉選手と戦うところで集中してきたので、あまり気持ちがぶれることはなかった。きれいな形でタイトル戦になったので、それはうれしく思います」と率直な心境を述べた。

 この日は七夕。短冊に願いを書くとしたら?の問いには「世界が平和になってほしい」と意外な回答。「ボクシングが好きで、やらせてもらっている。平和じゃないと、ボクシングなんかできるものではない。今も戦争をしている国もあるわけですし、世界が平和になってほしいなという純粋な思いです」と打ち明けた。

 先日、自身のSNSで「ボクシングを生で見たことはありますか?」と現地観戦の価値を訴えた。「チケットを買って応援に来てくれる人たちの立場に立って考えた」ことと、養老孟司氏の著書「脳は耳で感動する」を読んだこともきっかけになったという。「ボクシングに限らず音楽でもそうだと思うが、現地で当事者として見るということは、見る側にとってもメリットがあると思っている。スマホで配信で見られる便利な時代。その中で画面上では伝えきれない部分もある。実際現場に足を運んで、体を使って、五感で感じてもらいたいという気持ちがあります」。リング上で五感を揺さぶるファイトを見せる覚悟だ。

 戦績は増田が10勝(9KO)1敗、比嘉が21勝(19KO)3敗3分け。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

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