大相撲名古屋場所9日目(20日、IGアリーナ)

 第63代横綱のしこ名を継承したモンゴル出身の新幕下で東11枚目・旭富士(伊勢ケ浜)の序ノ口デビューからの連勝が、歴代単独3位の「25」で止まった。元十両で西同3枚目・生田目(二子山)に立ち遅れ、突き押しで体を起こされて土俵際に詰まり、そのまま突き出された。

旭富士は部屋の方針で各段優勝決定時以外の取材対応は行われておらず、この日も無言で引き揚げた。

 24歳の旭富士は21年春に伊勢ケ浜部屋へ入門し、原則1部屋1人の外国出身力士枠の兼ね合いでデビューが遅れていたが、4年半の研修期間を経て昨年11月の九州場所の前相撲で初土俵を踏んだ。“史上最強の新弟子”という前評判通りの強さを見せ、序ノ口から三段目の先場所まで3場所連続で優勝決定戦を制して各段優勝を果たしていた。

 序ノ口デビューからの本割での最多連勝記録は佐久間山(後の元小結・常幸龍)の持つ27連勝だった。新幕下の今場所は4連勝スタートを切っていたが、5番相撲で土がついた。年6場所制となった1958年以降で最速(幕下付け出しは除く)となる所要5場所での新十両の可能性も消えた。

 対する生田目は、自己最高位が東十両5枚目の実力者。左膝の大けがによる3場所連続全休で番付を下げていたが、三段目から再起し今場所で関取復帰を狙っていた。注目の旭富士戦の前には「燃えますね。倒したら師匠(体調不良で休場中の二子山親方)も喜ぶんじゃないか。話題をかっさらいたい」と意気込んでいた。

 ◆旭富士 英毅(あさひふじ・ひでき)本名バトツェツェゲ・オチルサイハン。

2002年5月17日、モンゴル・ウランバートル出身、24歳。15歳の18年春に来日し、神奈川・旭丘高で相撲部に入部。21年春に伊勢ケ浜部屋入門。初土俵は25年九州。187センチ、148キロ。得意は両四つ、上手投げ。家族は母。

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