◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 〇同級1位・増田陸(判定)同級2位・比嘉大吾●(7月20日、東京・両国国技館)

 WBA世界バンタム級新王者の増田陸(28)=帝拳=が、王座決定戦で比嘉大吾(30)=志成=を2―1の判定で下して王座を獲得して一夜明けた21日、東京・新宿区の帝拳ジムで会見。WBA同級休養王者・堤聖也(30)=角海老宝石=との団体内王座統一戦を改めて切望した。

 20日の試合後の会見で、増田は「堤チャンピオンと、このベルトをかけて戦いたい」と口にした。WBAベルトを手にして臨んだ一夜明け会見で、改めて堤についての思いを語った。

 「WBAのベルトが今ここにありますけど、自分の中では、もともと井上拓真選手から堤選手がベルトを取って防衛戦を2つクリアして、そこから休養王者になった。そういった経緯も含めて、自分の中ではやっぱり堤選手がチャンピオンであるっていう認識がある。そこに挑戦して勝ってクリアすることで、このベルトの価値、真正性が高くなるのかなと考えています」

 増田は23年8月のプロ4戦目、「井上尚弥4団体統一記念バンタム級モンスタートーナメント」準決勝で当時日本王者だった堤に判定負け。プロキャリア唯一の黒星を喫した。「根性に頼ってボクシングをしていた当時から、今は頭を使ってボクシングができるようになっている」とし、「そういった駆け引きだったり戦術、細かいボクシングスキルも身についているものがあると思う。そういったところで勝負したい」。堤戦が実現すればリベンジ(復讐)ではなくリマッチ(再戦)と位置づけており、「真のチャンピオンはどちらかというのを、戦って決めたいと思っています」と世界王者同士の“真の王者決定戦”に挑む覚悟を示した。

 必殺の左ストレートを武器とするジムの先輩、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏の「神の左」の継承者。山中氏は12度の長期防衛を果たした名王者だが、「シン・神の左」の増田は理想の王者像について「防衛回数や統一戦というのもあると思うが、自分の中では一つの試合のパフォーマンスで、目指しているボクシングを体現したい。そういう気持ちが強い。

自分も納得できて、お客さんも喜んでくれて、歴史に残るような試合をしたいです」と話した。

 またこの日は、同じ興行でWBC世界ライトフライ級王座を防衛した岩田翔吉(30)=帝拳=も会見に臨み、ともにベルトを掲げて写真に収まった。立大時代、出稽古で早大に在籍していた岩田と練習し、交流を深めた。帝拳ジム入りに導いてくれたのも、岩田だった。「いまこうやって2人並んでベルトを手にしているのは感慨深い。憧れだった翔吉先輩に、世界チャンピオンとして2人で並べられているのはうれしい。デビュー戦も同じ興行で、自分は6回戦デビューだったがメインイベントが翔吉さんだった。非常に大きい存在です」と喜びをかみしめていた。

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