NHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~金曜、前8時)に主演する女優の見上愛(25)がこのほど東京・渋谷の同局で取材会を行った。

 明治時代にまだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだナースの物語。

見上は一ノ瀬りん役として、ダブル主演の上坂(こうさか)樹里(21)演じる大家直美とともに激動の人生を歩んでいる最中だ。

 今までの女優人生では4つの作品を同時進行で撮影することもあったが、同じ役に長期間取り組む朝ドラの醍醐(だいご)味を感じている。「1年間、1つの役に向き合うのはそれだけ時間を費やすということなので、思考がどんどん深いところまでいける。映画だと脚本が出来上がっていて撮影が始まることが多いけど、特に朝ドラはやっている中でどんどん新しい台本があがってくる。逆算するような役の作り方ではないので、すごく勉強になった」と今後に生かすつもりだ。

 長丁場の朝ドラに向き合う上で「ちゃんと対話をすること」を大事にしている。「朝ドラにはすごくたくさんの人が関わっている。1年間、全員が全く嫌な思いをしないのは難しい。でも、それがいい作品を作るために前向きに捉えられるわだかまりだったら対話で解消できる。現場でも疑問があったらすぐ監督に質問して、自分の考えを話しながら擦り合わせていくことを意識しています」

 看護師という仕事へのイメージは、演じる前と後で大きく変わった。「(当初は)技術にフォーカスして考えていたけど、実際の看護師の方と話していく中で、患者さんの心を見ていく仕事だと感じた。(患者は)一人一人違う人生を歩んでいるから、正解やマニュアルがない。

どうすることがその人の幸せにつながるかを、想像していた以上に看護師の方々は考えていた」と、現場の肌感覚を大切にする。当時の女性像を表現するため、所作にも気を配っており「(家老の娘である)りんの育ちの良さから出てくる空気感を出すためにも意識しています」と話した。

 クランクイン前に長めの休みを取って“充電”していたことも告白。「自分の心が健康でなければ、人の心を健康にできない。1年間を走りきるためのエネルギーをチャージしたことが良かった」と振り返った。

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