7月31日に公開された映画「レンタル家族」の拡大公開記念舞台あいさつが21日に都内で行われ、上坂龍之介監督、主演の荻野友里ら13人が登壇した。 東京で多忙な生活を送る女性が、両親のために自分の「夫」と「娘」を演じてくれるレンタル家族サービスを使う物語。

当初は新宿1館での公開を予定していたが、22日連続チケット完売を受けて、全国53館まで拡大されることが発表された。

 今作で初めてメガホンを取った上坂監督は「短編映画も撮ったことがなくて、初めての自主映画。(毎日)満員になってTOHOシネマズで(舞台あいさつを)やらせていただいて、変な感じがしています」と感慨深げだった。

 兵庫から映画監督を目指して上京した上坂監督。今作を作るに至った経緯について聞かれると、数年前に亡くなった父方の祖父について触れ「おじいちゃんに『映画見せられなかったな』『何しに東京に行ったんだろう』って思って、自主映画をやるしかないって状況だったので、この作品を作りました」と涙を浮かべながら話した。

 撮影がない日には、毎日のようにビラ配りを行うなど、宣伝活動にも注力。「実は、母方のおじいちゃんがまずい状態で『レンタル家族』がスクリーンで見せてあげるラストチャンスだった。(祖父がいる)兵庫でも映画をやってくださることになって良かった」と安堵(あんど)の涙を浮かべた。

 上坂監督は「僕とスタッフ、キャストとベストで作ったので、楽しんでいただけたら。1本目の作品で思い入れがあるので、皆さんに感謝しています。本当にありがとうございます」と頭を下げた。

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