プロボクシングのWBC世界バンタム級1位・那須川天心が26日、ZOZOマリンで行われたプロ野球のロッテ―ソフトバンク戦で始球式を行った。この日のスパーリングで左目上にアザができたが、1か月後に控えたWBC同級王者・井上拓真への雪辱を懸けた再戦へ向けて、勝利への「核心」を追求して「しっかり世界を取ります」と宣言。

18日に28歳を迎えた自身のテーマを「グレる」と掲げ「自分が本当に思ったことを言う」と誓った。

 左目の上に浮かんだ青黒いアザが、激しいスパーリングの日々を物語っていた。始球式を終えた天心は「激しくやっています。傷があった方がかっこいいなと思って」とニヤリ。11日から週3回、メキシコ人パートナー3選手と拳を交えている。この日も6ラウンドをこなしてから球場入り。「やっている時は全然痛くない。ちょっといびつになっているので、反対(右目)もつけてもらいたいですね」と笑い飛ばした。

 雪辱戦まで残り1か月。「前回のままじゃ本当に勝てない。臨機応変に対応しながら、どの距離でも勝てるというところを探っている」。試行錯誤する中で、「メンタルがいい日もあれば悪い日もある」。

それでも「不安もあるが、不安とともにやっていくのは大事。核心となるものができなきゃいけない。このスタイルでいけると思えるようにやり切らなきゃいけない。しっかりと仕上げて、世界を取ります」と腹を据えて「核心」を追求している。

 始球式はワンバウンド投球となったが「最高でしたね。リングとは違うが、同じ戦うという舞台。その景色を見られたのが良かった」。自己採点は「120点」とし「満点は170点なので。165キロを狙っていたが出なかった」と謎の採点基準を示した。世界戦1か月前のイベント出演も、異例のこと。「戦うのも仕事だが、どれだけ多くの人に試合を見てもらうかというのもメインイベンターの務め。自分の中のプロというのは、こういうことなので」。

天心ならではのプロ意識をのぞかせた。

 「28歳は『グレる』。それが自分の中のテーマです」。18日に28歳の誕生日を迎え、新たなテーマを掲げた。「人間性を出していくし、自分が本当に思っていることをしっかり言う。ウソばかり言って好かれるより、本当のことを言って嫌われた方がいい」。リング上でも核心と本音をさらけ出して、世界をつかみに行く。(勝田 成紀)

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