落語家の春風亭一花(春風亭一朝門下)が21日、東京・上野の鈴本演芸場で真打ち昇進披露興行を行った。単独真打ち昇進は兄弟子の春風亭一之輔以来で、女性初の単独抜てき真打ち昇進。

口上で師匠・一朝は「誰からも愛される落語家になれますように」と願った。

 台風25号接近にともない、異例の開演5時間前の正午に会場した。一朝は「お客さんを呼べと言いましたが、台風まで呼ぶとは。を呼ぶ女」とニヤリ。口上では、一花から弟子入り志願された新宿の喫茶店で「苦労するのは目に見えているから辞めた方がいいですよ」と諭したところ、「私は師匠でないとダメなんです」と熱い思いを打ち明けられたことを懐かしそうに振り返った。単独真打ち抜てきについて「当人の努力・精進のたまもの」と感慨深げ。一花の魅力を「女性を感じさせないところがいい。違和感を感じない。爽やかな色気を持っている。ほんわかとしたお客さんも聞いていて、親しみがわく高座。45日間の興行は芸を磨くのにもってこい」と話し、今後の飛躍に期待を寄せた。

 2013年に一朝に入門した一花。

18年に二ツ目昇進した。25年、3年連続3回目の本戦出場でNHK新人落語大賞に輝いた努力家だ。単独真打ち昇進は、一花の地道に努力を重ねる姿勢を見守った一之輔の推薦で実現にいたった。

 一花の大初日。何としても実現させようと、落語協会と同所が力を合わせた。台風25号が接近する中、昼の部が休席となり、開場時間は開演の4時間前にあたる午後1時に変更。異例のスケジュールで無事に幕が開いた。台風による影響で来場を辞めた観客の未使用前売り券については払い戻しも対応する。

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