ボクシングのJCL(ジュニアチャンピオンズリーグ)実行委員会は30日、「JCL全国大会」と「井上尚弥杯」を統合し、「井上尚弥杯 JCL全国大会」として一本化すると発表した。今年は10月4日に東京・後楽園ホールで開催される。

あわせて、来年度からU18カテゴリーで4勝以上を挙げた選手を対象に、プロテスト免除制度の導入を検討していることも明らかにした。

 「井上尚弥杯」は、同一階級に複数のチャンピオンが存在する状況を一本化し、各階級の真のチャンピオンを決めることを目的に、「JCL全国大会」の前身となる「全国U―15ジュニアボクシング大会」第1回王者・井上尚弥の名前を冠してスタート。25年1月に第1回大会、同年11月に第2回大会が開催され、“ネクストモンスター”候補が躍動した。

 JCLは今年度から、「井上尚弥杯」の理念を大会制度に取り入れ、新たに「東軍代表決定戦」「西軍代表決定戦」を導入。各地区を勝ち上がった選手が東西の代表決定戦に進み、その代表同士が全国大会決勝戦で対戦する。地区大会から東西代表決定戦、決勝戦へと続く体系が整ったことで、各階級の日本一を決める仕組みが確立された。

 JCLではさらに、ジュニア世代がプロボクサーを目指す際の道筋づくりも進める。検討中のプロテスト免除制度は、JCLで継続的に実戦経験を積み、一定の勝利実績を残した選手が、ジュニアからプロへスムーズにステップアップできる環境を整えるのが狙いだ。

 JCL実行委員長を務める射場哲也・RE:BOOTジム会長(49)のコメントは以下の通り。

 「JCLを、単なるジュニア世代の大会ではなく、日本ボクシング協会が主催する大会として、将来世界チャンピオンを目指す子どもたちを育成するプログラムとして確立していきたいと考えています。

 子どもたちが大きな夢や明確な目標を持ち、その目標に向かって努力し、試合に挑戦する。その過程で、勝つ喜びや負ける悔しさを経験し、努力することの大切さや、相手を尊重する心、困難に立ち向かう強さを身につけていく。

そうした競技を通じた人間的な成長も、JCLが目指す大切な目的の一つです。

 そして、子どもたちが『この舞台に立ちたい』『ここで勝って、将来プロになりたい』と思えるような、夢のある大会にしていきたいと考えています。

 プロボクシングには、強さだけではなく、リングに上がる選手の存在感や会場の熱気、華やかさがあります。JCLにもそうしたプロボクシングの魅力を取り入れ、ジュニアの選手たちが将来の自分の姿をイメージできるような大会を目指していきます。

 JCLで日本一を目指す。その先にプロボクシングがあり、さらにその先には世界チャンピオンがある。

 子どもたちが夢を持ち、目標に向かって努力する。その経験が、ボクシングの技術だけではなく、一人の人間としての成長につながっていく。そんな育成プログラムとしてJCLを発展させていきたいと考えています」

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