バレーボールSVリーグ・ヴォレアス北海道のリベロ荒尾怜音が30日にSNSで、性的マイノリティーであることを公表した。

 「【ご報告】いつも応援していただき、ありがとうございます。

私にとって人生の大きな一歩となるご報告をさせてください」を書き始め、「私は幼少期から、男女関係なくいろんな友達と過ごしてきました。時には、女の子しかいない集団の中に入って一緒に遊ぶこともありました。そんな環境で過ごす中で、『可愛い』も『かっこいい』も『美しい』も、自分にとって大切な感情になっていきました。そして、それらは『自分もこうなりたい』という憧れだけではなく、いつしか『好き』という気持ちにも繋(つな)がっていきました。だからこそ、自分の性自認や、好きになる人の性別についても、あまり枠を決めずに、『自分は自分』そう思って過ごしてきました」と告白。

 「そんな自分のセクシュアリティは、LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、『Q(クエスチョニング)』に近いと思っています」と明かした。NPO法人東京レインボープライドの公式サイトによると、「Q」(クエスチョニング)は、自らの性のあり方について特定の枠に属さない人、わからない人、決めたくない人、典型的な男性・女性ではないと感じる人だという。

 「『男だから』『女だから』という言葉に違和感を持ったり、洋服もレディースのものを選ぶことが多い。女性といる方が楽に感じる一方で、男性と過ごす時間にも楽しさを感じます。そんな自分の中にあるいくつもの感情に戸惑い、悩んだこともありました」と明かした。

 「『カミングアウト』という言葉自体が、私にとっては重たく、分厚い壁のように感じていました。それでも、同じ競技の最前線で活躍する髙橋塁さんの勇気に背中を押してもらい、自分もこうして自分の言葉で伝えることを決めました」と29日にSNSでゲイであることを告白した髙橋塁(サントリー)に影響を受けたと説明。

 「この決断をするにあたって、真摯(しんし)に向き合ってくださったチーム関係者の皆さん、そして、いつも『荒尾怜音』という一人の人間として接してくれた家族や友達をはじめ、これまで私に関わってくださったすべての方々に、心から感謝しています。私自身も、誰かの勇気に背中を押してもらった一人です。だから次は、自分の言葉や行動が、誰かにとって少しでも何かのきっかけになればと思っています。これからも、自分自身を大切にしながら、プロバレーボール選手として、大好きなバレーボールに全身全霊で取り組んでいきます」と決意をつづった。

 荒尾は175センチ。熊本・菊池市出身。高校バレーの強豪・鎮西高から早大を経て、ヴォレアス北海道でプレーしている。

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