巨人・竹丸和幸投手(24)が30日、奇跡の逆転Vへレギュラーシーズン最後の伝統の一戦で必勝を誓った。先発する1日・阪神戦(甲子園)へ向け、G球場で最終調整。

30日のヤクルト戦で勝利した首位・阪神を2ゲーム差で追う中、勝利が絶対条件となる直接対決へ「チームが勝てる投球ができれば」と静かに闘志を燃やした。対阪神は4登板で3勝1敗、防御率2・16を誇り、阪神先発・村上との投げ合いも2戦2勝。99年の上原浩治以来、球団新人27年ぶり5人目の虎4勝をつかむ。

 チームの命運は、ルーキー左腕に託された。竹丸は静かに覚悟を決めた。「チームが勝てる投球ができれば」。2差で首位・阪神の背中を追う中、奇跡の逆転Vへ絶対に落とせないレギュラーシーズン最後の直接対決。背番号21が必勝を誓った。

 大舞台を任されるにふさわしい成績を残してきた。球団初の新人開幕勝利に、同新人左腕87年ぶり2ケタ勝利。ここまで21登板でチームトップ11勝(9敗)、防御率3・40とルーキーながら投手陣をけん引してきた。レギュラーシーズンでは最後となるマウンドへ向け「しっかり頑張りたい」。

短くはっきりと言い切った。

 快投の記憶がある。対阪神は4登板で3勝1敗、防御率2・16と好相性を誇る。1日に投げ合う村上とのマッチアップも、開幕戦を含め2戦2勝。今季チームが8勝16敗と大きく負け越している中で、貴重な勝利に貢献してきた。球団新人が伝統の一戦で4勝を挙げれば99年の上原浩治以来27年ぶりで、史上5人目の大記録。前回12日の同戦(東京D)では7回無失点の快投で10勝目をつかんだばかりだが「前回は前回。いつも通り投げられたら」と全く慢心を見せず、平常心を貫く決意を示した。

 学生時代から、挑む立場は何度も経験してきた。城西大時代は4年春まで首都大学リーグ2部に所属。社会人・鷺宮製作所時代は都市対抗の出場権を懸けて毎年強豪チームと戦った。常に意識していたのは、相手の実力を問わず白星だけを目指すこと。

「強い弱いは関係なく、一試合一試合勝てるようにやってきた」。どんな相手でも全力で臨む姿勢が、ここまでの結果を生んだ。

 3―1で勝利した29日の広島戦(東京D)は、チームメートと寮で夕食を取りながら観戦。6回1死まで完全投球と、大一番で奮起する戸郷の姿に刺激を受けた。「すごいな、と思います」。1学年上の先輩がつないでくれた優勝への望み。自らの好投で、残る2戦へバトンを渡したい。

 この日はG球場で投手練習に参加し、午後に現地入り。「(緊張は)まだないですね」とキッパリ語る姿は、新人とは思えないほどに頼もしい。「最後の登板ですけど、何か変えるつもりもない。これまで通り投げられたら」。開幕戦から幕を開けた快進撃。

勝って始まったのなら、勝って終わるしかない。(北村 優衣)

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