かどや製油は2月20日から、新企画「かどやの純正ごま油が全国を旅する!『かどやのごまたび』をスタートする。

全国9都市をキッチンカーが巡り、「純正ごま油」を使った弁当3品と各地域の食品メーカーと開発したご当地スープを提供する。
地域の食文化に触れながら「純正ごま油」の新しい使い方を届けるのが狙いだ。創業の地である小豆島から出発し、5月1~2日の東京まで各地で2日間開催し、弁当、スープとも1日250食の販売を目指す。

2月6日、都内で記者発表会を開き、北川淳一社長が同社の紹介や新企画について説明した。「当社は1858年に小豆島で創業した。素麺の製造が盛んな地で、仕上げにごま油を塗ると酸化しにくくなり、香りもいいためニーズがあった。小豆島の角地でごま油を作っていたのが社名の由来だ。私たちのごま油は手前みそだがおいしい。100%純正ごま油というのもあるが、技術を今も愚直に磨き続けており、167年の積み重ねが香りとコクの違いになっている」と強調した。

ごま油について、「ごまにしか含まれていないセサミンには抗酸化作用があり、体の酸化を抑える効果がある。ごま油はおいしく、体にもいいということで、毎日に食事で無理なく取り入れられる調味料と考えている。一方で、手軽に楽しんでもらえる価値が必ずしも皆さんに届けられていないという問題意識を持っている」と述べた。

ごま油は炒め物の仕上げに使う、中華や韓国料理に合うというイメージがあるとするが、「ちょいがけでも立派な料理になる。
前職でコロナ禍にロンドンに単身赴任していた際、仕事で疲れた時、冷蔵庫にあるキャベツに塩昆布をちらし、ごま油もかけるだけで十分においしく、異国の地でほっとした経験がある。飲み物ではないため主役にはなれないが、食材を引き立てる名わき役だと認識している」と話した。

今回の企画について、「日本にはおいしい食材が地域、地域にある。それら地域の食材を引き立てる名わき役ということで、おいしくて、体によく、ほっとするような体験を届けたいというのがキッチンカーのプロジェクトを立ち上げた背景だ。生活者とごま油の距離が少しでも縮まれば」と期待を寄せた。

〈郷土料理やご当地メニューに「純正ごま油」掛け合わせ、いつもの味に新しい体験を〉


大平佳男ブランドマーケティング部長は今回の企画について、「ごま油は純正ごま油と調合ごま油があるが、この違いについて生活者に調査を行うと約7割の人がこの区別を知らなかった。『純正ごま油』の良さをどのように伝えられるか考え、ちょいがけで直接かけて楽しむ、自由で広がりのあるごま油の楽しみ方を届けていきたいと企画した」と述べた。

提供メニューは2つの軸で設計したという。「一つは完成した料理の仕上げにひとかけすることで、香りやコク、味わいの変化を楽しんでもらう」と説明した。「究極の純正ごま油BOX」と題し、「から揚げBOX」、「豚肉の香味焼きBOX」、「麻婆豆腐BOX」を500円税込(小豆島は無料)で提供する。全ての料理に「純正ごま油」を使用し、白米にも「純正ごま油」を加えて炊いている。
「かどやのごまたび」で「純正ごま油」使った弁当3品とご当地スープ提供【かどや製油】
写真左から大平佳男ブランドマーケティング部長、北川淳一社長
「もう一つは、各地域の食品メーカーとコラボレーションして開発した『ご当地限定スープ』を提供する。
同じ日本でも、地域ごとに慣れ親しんだ味わいや食文化の背景は大きく異なる。もっと自由で、もっと広がりのあるごま油の楽しみ方を届けたいという思いを実現するには、その地域の食文化に寄り添い、その土地が大切にしてきた味わいとごま油を調和させることが必要不可欠だと考えた。その土地の食卓を支えてきた食品メーカーとタッグを組み、地域の郷土料理やご当地メニューに『純正ごま油』を掛け合わせることで、いつもの味なのに少し新しい体験をつくりたい」と力を込めた。北海道はスープカレー(コラボ企業ベル食品)、福岡はもつ鍋(同ダイショー)、大阪は肉吸い(同ヒガシマル醤油)を用意した。

〈大豆油糧日報2026年2月12日付〉
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