大阪ガス株式会社、アイシン精機株式会社、京セラ株式会社、株式会社長府製作所およびトヨタ自動車株式会社は、家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレーションシステム(SOFCシステム)の開発を完了したと発表した。
今回の新製品「エネファームtype S」は、上記開発の成果をベースに、家庭用燃料電池として発電効率46.5%(※1)を実現している。
※1 低位発熱量基準(Lower Heating Value)。燃料ガスを完全燃焼させたときに生成する水蒸気の凝縮潜熱を発熱量に含めない熱量。
※2 セルとは、燃料極、電解質、空気極からなる単一の電池(発電体)。スタックとは、セルの集合体。単一のセルは起電力が1V以下、出力も数W程度であるため直列に接続してスタックとし、電圧や出力を高める。
部品点数や排熱量が少ないことから、発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットのいずれもコンパクトに設計でき、スペースに制約のある戸建て住宅への設置が期待できる。今後は、集合住宅への導入検討も進めていく。
【製品特長】
(1)発電効率46.5%を実現
電気を発生させるセルスタックの電解質の作動温度は700~750度と高温であるため、その熱を都市ガスから水素に改質する過程で必要になるエネルギーとして有効利用できる。さらに、新製品はセルスタックなどで構成されるモジュールの断熱性を向上させることで、より多くの熱を活用できるようになった。
(2)家庭での使用電力の約8割を発電
(3)高効率なバックアップボイラーを標準装備
バックアップボイラーに燃焼ガスの熱を再利用する高効率な潜熱回収型給湯暖房機を採用した。
(4)コンパクト化
排熱を蓄える貯湯タンクの容量を90リットルと小型化した。
■ニュース詳細リンク先
http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2012/1196121_5712.html