
1万年以上も平和が続いたとされる縄文時代。人々は狩猟、採集、漁労を生業とし、竪穴住居を建てて集落単位の定住生活を始めた。この「竪穴住居(我々の時代は「竪穴式住居」と習ったが、現在は「竪穴住居」という表記が一般的らしい)」、社会の教科書で見たことはあるが、一体どんな家だったのだろうか。
調理場は? 収納スペースは? ベッドは? 山梨県北杜市の梅之木遺跡で竪穴住居の復元にあたっている21世紀の“縄文人”を訪問して詳しい話を聞いた。
縄文ガールは「使いやすい複式炉」がお好きある日、面白いフリーペーパーを見つけた。その名も『縄文ZINE』。縄文時代のあれやこれやをさまざまな角度から取り上げている。しかも、デザインワークから記事の切り口まで何しろポップなのだ。
この編集長なら竪穴住居での暮らしについて何か知っているに違いない。

最新号の表紙はラップユニットの「ENJOY MUSIC CLUB」(写真撮影/石原たきび)
「(架空の)縄文人同士のガールズトーク」という記事では「『一緒に貝塚をつくろう』と言われたらグッときちゃうかな」「集落のいちばん日当たりのいい場所にふたりだけの可愛い竪穴住居をつくって」などの発言が飛び出す。

「炉は使いやすい複式炉」がいいそうです(写真撮影/石原たきび)
このイカしたフリーペーパーをつくっているのは、株式会社ニルソンデザイン事務所代表の望月昭秀さん(48歳)。縄文関連の書籍も何冊か出版している。