今日8月9日は「ムーミンの日」。ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンの誕生日が8月9日であることから、全世界で提唱されている記念日だ。

ムーミンの舞台設定は、フィンランドのどこかにあるとされる、のどかで自然豊かなムーミン谷だ。ところが、山形県山形市の国道348号と山形新幹線が交差する周辺が、なぜか「ムーミン谷」と呼ばれているという。地元の老若男女に分け隔てなく昔から呼ばれているようで、タクシーでも「ムーミン谷」といえば通じるのだとか。

一見、ムーミンとは無関係に思えるこの地域になぜその呼称がついたのか。理由としては、「ムーミンと同じ色をした建物があったため」「ムーミンのぬいぐるみが吊るされていたため」「ムーミンの絵が書いてあったため」などのいくつもの噂があり、本当のところが気になるところだ。

そこで山形市役所に尋ねてみたところ、「断言はできないが、何十年も前にその付近にムーミンのぬいぐるみが置かれていて、それから呼ばれるようになったのではないか」とのこと。どうやら“ぬいぐるみ説”が有力だが、当時、誰が何のためにぬいぐるみを置いたのかは謎のままである。

もしこの付近を訪れることがあったら、古くからの住民に真相を聞いてみるのも面白いかも。もっとも、ムーミンという作品自体が、個性的な妖精たちや哲学的な発言を含むミステリアスな世界観を特徴としており、「日本のムーミン谷」の謎も、深く追求するのは野暮なのかもしれない。

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