今から50年以上も昔の1958年8月25日に、世界初のインスタントラーメンが誕生した。日清食品のチキンラーメンである。

開発したのは日清食品の創業者でもある安藤百福さん。大阪府池田市の自宅にある作業小屋で思考錯誤の末に完成させたのだそうだ。

お湯をかけるだけですぐに美味しくいただけるチキンラーメンだが、より楽しく食べるためには卵のトッピングが欠かせない。チキンラーメンの乾燥麺の中央には、最初から卵を入れるためのポケットが用意されており、その組み合わせは揺るぎない定番として人気を博している。

しかしこの卵のトッピング、テレビCMでは麺の上にポトンと生卵を落して、お湯をまわしかけるだけで白身が固まっているが、実際に試してみると白身は白くならないではないか……。

Yahoo!レシピにもこれに関して、このようなQ&Aが展開されている。

Q:チキンラーメンに入れる卵の白身ってどうしたら白くなりますか?

A:最大のポイントは、卵を事前に冷蔵庫から出しておいて常温にしておくこと。冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵では固まりにくいです。そして、お丼は一度熱湯を注いで捨てて暖めておく。お湯を注ぐ際は白身のふちから黄身の方へ円を描くように細かく回しかける。注いだお湯が冷めないよう素早くふたする。これで大抵なんとかなりますよ!!

なるほど、そうだったのか! ということで、さっそく試してみることにした。

まずラーメンを入れるどんぶりにお湯を入れ、卵もお湯のなかで温める。ある程度温まったことを確認し、どんぶりに麺を投入。そして、ポケットに卵を落として、沸騰したお湯をまわしかけてみる。が、白身部分の大半は透明のまま……。今度は卵を温める時間を伸ばし、再挑戦。しかし惜しいところまでは行くものの、やはり白身がうまく固まらない。

どんぶりをもっと温めるなどしながら、何度か挑戦してみたが、やはりテレビCMやパッケージに乗っている写真のように、“ほとんど目玉焼き”の状態にはならなかった。

透明の白身は、お湯を浴びると若干変色するものの、麺が見えなくなるほど白く、そしてふっくらとなることはなかった。おまけにポケットのサイズが小さいせいか、黄身がずるりとこぼれ落ちてしまうハプニングも。つられて、白身もずるり。あわてて黄身をすくい上げ、ポケットへともどしたが、これではうまくいくはずもない。

しかし見た目は失敗したようにも見えるが、一口食べると、とてもおいしいチキンラーメン。

もちろん失敗作の全てを家族でありがたくいただきました。

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