今日8月28日は、民放テレビスタートの日。1953年8月28日午前11時20分に、日本初の民放テレビ局・日本テレビが本放送を開始したことに由来している。

民放テレビの放送が始まってから約60年。麹町、河田町など、オフィス街に点在していた民放テレビ各局も、東京の一等地へ次々と居を移してきた。
フジテレビは1997年に河田町からお台場へ、そして日本テレビは2004年に麹町から汐留へと移転。巨大な社屋は、その街のシンボルとして絶大な存在感を放っており、観光名所としての役割りも果たしている。

今回はそんなテレビ局の社屋、そしてお膝元エリアのトリビアをいくつかご紹介しよう。


■災害時にも活躍! 自家発電も出来るビル
六本木:テレビ朝日
テレビ朝日の入っている六本木ヒルズは、映画館や美術館、ショッピングモールなどが隣接する一大観光名所。実はこちら、地下1万㎡にガスタービン、蒸気ボイラー、吸収式冷凍装置などからなる大規模コージェネレーション(熱電併給)システムが展開されている。電力ではなく、都市ガスが燃料となっているので、緊急時にもガスさえあれば発電可能。東日本大震災時には、自家発電で余った電力を東京電力に供給したらしい。


■街角にイタリアが出現!?
汐留:日本テレビ
「シオサイト」と名づけられた31haにわたる広大な敷地を5つの地区に分け、再開発している汐留。充実した施設や計算された美しい景観は、お台場、六本木に続く東京の観光地になりつつある。その一角には、まるで現地にいるかのような気分を味わうことのできる「イタリア街」が。

石畳を敷き詰めた道路、広場や街路灯、植木にいたるまでこだわってつくられた街並みは一見の価値あり。


■ユニーク建築のホント
お台場/フジテレビ
2棟のビル間に球体が浮かぶあのユニークな社屋。設計は、広島平和会館原爆記念陳列館や東京都新庁舎などを手がけたことでも知られている超有名建築事務所、丹下健三・都市・建築設計研究所によるもの。起業者である健三自ら直接指揮を執った最後の建築物といわれている。ちなみに1997年に行われた河田町からの引越しには、2tトラック約4000台分・費用約7億円がかかったとか!?

社屋の移転とともに、街の発展にまで貢献してきたテレビ局。休日には、お膝元エリアとあわせてゆっくりと散策してみよう。

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