インコや文鳥などの鳥を飼っている人は見かけるが、 自宅において動物園などで見られるようなハヤブサやフクロウなど、珍しい鳥でも個人で飼うことができるのだろうか? そこで今回は千葉県勝浦市にある日本有数の猛禽類(もうきんるい)専門の会社である日本ファルコンリーセンターさんに色々とお話を伺ってみた。
まず、猛禽類にはどんな種類があるのだろうか?
「分類的には、ワシ・タカ・ハヤブサ・フクロウ・コンドル類がいます。特定危険動物の存在や、飼う際に許可がいるとはあまり知られてないかもしれない。では、猛禽類のなかでも比較的飼いやすい鳥は?
「値段で考えるならばフクロウ類のメンフクロウ、スピックスコノハズク、コキンメフクロウなどや小型のハヤブサのチョウゲンボウなどがおすすめです。自由に飛ばしたいという方にはタカ類のハリスホークが初心者向けでおすすめですね」なかなか飼育方法が想像もつかないが、飼うにあたって注意すべき点は?
「鳥類は様子の変化を見るのがとても難しいので観察力がとても必要な動物です。どんな動物にも共通のことですが、病気になっていても普段通りの状態を保とうとしますので、日ごろのチェックを怠らないよう注意が必要です」当然だが、動物はしゃべれないので体調が悪くても人に伝えることができない。つぶさに彼らの様子を一挙手一投足を観察することがとても重要のようだ。次に、気になる餌について聞いてみた。
「猛禽類は肉食動物なので、ネズミなどの小動物やウズラを食べさせます。ときには、餌を解体して与えるので血や臓器などが苦手な人にはおすすめしません」ほかに注意点はありますか?
「爪を定期的に切ってあげないと、自分の爪で脚の裏を傷付けて化膿してしまい、脚を落とすことがあります。また、猛禽類はインコほどではないですが鳴き声が大きいので、飼う場合は防音対策をする必要があるかもしれません。日光浴や水浴びをさせることも重要ですね」猛禽類を飼っている人の話を聞くと「人に馴れていておとなしくてかわいいです」、「周りの人は飼ってないので自慢できます」など、普段では感じることのできない感覚を感じられるようだ。興味のある方は一度詳しく調べてみると良いだろう。
●取材協力日本ファルコンリーセンター
HP:http://japanfalconrycenter.co.jp/