最近、自然派志向の高まりから一段と注目されているログハウス。ログハウスというと、ドラマ『北の国から』に出て来るような家を想像してしまうが、ルーツはなんと紀元前まで遡るという。
基本的にログハウスとはどんなものなのでしょう?
「ログハウスはぶ厚いログ材を一本ずつ交互に積み上げるシンプルな工法で建てられています。ログハウスの発祥がどこか、正確には分かっていませんが、森林地帯ではかなり昔から造られていたようです。文献として残っているものは紀元前1500年ほど前です。日本では、奈良県の正倉院が築1400年で同じ構造になりますね」紀元前1500年とはなかなかなもの。ちなみに梶浦さんによると、欧州では築300年を超えるログハウスがあり、手入れをすれば100年、200年ともつ耐久性も備えているそうだ。
では具体的にどんな所が優れているのですか?
「耐震性ですと、BESSのログハウスは耐震等級3という国の定める最高ランクを備えています。木を一本一本組んでいるので、地震の際には、ログが一本一本ずれながら、建物全体でしなやかに揺れを吸収します」近年発生した地震でも、揺れによるログハウスの倒壊の報告はないという。
「耐火性も優れています。木は燃え始めると表面に炭の層ができ空気を遮断します。このため、太い木材は内部まで燃える前に消えてしまうことが多いのです。さらにログ材は木ですから、火災時に建材や化学物質などによる危険な有毒な煙も発生しません」ログハウスといえば別荘地にある印象が強いが、基本的な家としての性能が優れているので、BESSでは9割以上自宅として使用されているそうだ。
ところで、どんな場所でも建てられるのでしょうか?
「駅前などの防火地域を除き、ほとんどの場所でログハウスの建築は可能です。BESSでは、ログハウスの難燃性を実証する独自の耐火実験を行い、『準耐火性能認定』を取得しているためです」ここまではログハウスの機能性について教えていただいたが、さらにログハウスの魅力を伺った。
「ログハウスは薪ストーブとの相性も抜群です。ログ材のような部厚い木は蓄熱・断熱性にも優れているので、薪ストーブにより家中が暖まり、炎の遠赤外線の熱は身体の芯まで暖めてくれるんです。また、湿度調整作用や、森林浴効果など、天然の材ならではの特性は“天然のエアコン”とも言われています」玄関を開けたらいきなりリビングダイニングだったり、吹抜けがあったりと解放感があることから、家族との会話も声がとおりやすく絆が自然に生まれそうだ。「おおらかな暮らしができる」と、実際に建てられた方の満足度も高いとのこと。
さらに、住む人の個性にあわせて、カントリーテイストや北欧スタイル、和の趣のあるログハウスなどさまざまなスタイルを選ぶことも可能。いろんな魅力のあるログハウス。新しい住まいとして、一度検討してみてはいかが?
●取材協力BESS(ベス)
HP:http://www.bess.jp/