働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。
食べるまでは普通の春巻きだと思っていた。というのも、断面すらパっと見の印象は挽き肉同様だったからだ。しかし口の中に入れると何かが違う。違うと言っても肉よりまずいという意味ではない。挽き肉よりもさらになめらかで、ジューシーなのだ。
「きのこって旨みがしっかりあるので、こうやって挽き肉代わりに使うといい味が出るんですよね」と丸さんはにやり。たしかに。そもそも、肉っぽく食べられるベジメニューを、というリクエストから生まれてきたこのベジ春巻き。パリッパリの皮と、旨みがトゥルンと染みこんだきのこのコントラストは秀逸のひと言だ。
たしかに、肉独特の攻撃的なパンチは少ないかもしれない。それを補ってくれるのが、コチュジャンと醤のMIXソース。
種だけ作りおきして、麻婆豆腐の挽き肉代わりに使うこともできるそう。基本的にはきのこを細かく切って炒めるだけ。この「挽き肉もどき」、お肉の量を減らしたい人の強い味方になることは間違いない。
「肉なし春巻きコチュジャンソース」のレシピ

材料(2人分)
・マッシュルーム…130g(1.5パック)
・まいたけ……40g
・春巻きの皮……4枚
・長ネギ……10cm
・ニンニク……1片
・菜種油……大さじ1
・醤……大さじ1(しょう油でも可)
・コチュジャン……小さじ1
・パクチー(葉の部分)……適量
☆春巻き用小麦粉のり
・水……大さじ2
・小麦粉……小さじ1
作り方
1.石づきをカットしたマッシュルームと、ほぐした舞茸をミキサーに入れて細かくカットする。ミキサーがない場合はみじん切りにする。別途、ニンニクを細かくみじん切りにする。長ネギは白髪ねぎにしておく。
2.フライパンに菜種油をひき、みじん切りにしたニンニクを弱火で炒める。香りが出始めたらマッシュルームときのこのみじん切りを入れ、水気がなくなるまで中火で炒めてボウルに移す。
3.スプーンで【2】の具を取り、春巻きの皮の上に乗せる。その上にパクチーと白髪ねぎを乗せて、☆の小麦粉のりを使って皮を巻く。
4.揚げ油(分量外)を鍋に入れ、弱火~中火で温める。170℃を目安に春巻きを入れ、両面が小麦色のなるまで揚げる。揚げている間に、醤(しょう油)とコチュジャンを混ぜてソースを作る。
5.お好みで器にパクチーを盛り、春巻きを半分にカットして器にのせ、完成。
●プロフィール
料理監修/丸さん こと 丸山翔
埼玉県出身、東京在住。鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP: http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen
写真・文/木内アキ
北海道出身、東京在住。“オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。好きなつまみは氷頭。
HP: http://take-root.jp/