突然ですが、オーブンレンジのオーブン機能をきちんと使えていますか? 筆者は10年ほど前に10万円近くするオーブンレンジを買って長年使ってきたのですが、頻繁にレンジ機能を使ったのに対し、あまり凝った料理をしないせいかオーブン機能はほぼ不使用。パンやピザ、グラタンを焼く程度なら、簡単なトースターで十分だったからです。
筆者は今回、引っ越しを機に思い切ってオーブンレンジを捨てて、リーズナブルな電子レンジとトースター2つを買おうと決意。しかし電子レンジはすぐに決まったものの、トースターがなかなか決まらず。というのも、最近、食パンブームのせいかトースターの値段はピンキリ、しかも機能も色々ありすぎてよくわからない……
筆者のトースターに期待していることは、部屋に馴染むデザインかつ簡単操作で、パンが美味しく焼け、から揚げ、焼き鳥などの温め直しなども上手くでき、なおかつ、グラタンや肉料理などのオーブン料理も簡単操作できること――と我ながら実にワガママ。しかしあれこれ希望を叶えようとすると、余計に何がいいのかさっぱりわからなくなるんです。
そこで家電マニアの知人Yさんに相談すると、筆者のようなタイプは「BRUNOの“スチーム&ベイク トースター」一択だと激推しされました。

オススメの理由を聞くと、「加熱方法にスチームやコンベクション機能が付いていて、これを使い分けることで、パンはもちろんピザやグラタンも美味しく焼けるし、揚げ物などの温め直しもでき、さらにオーブン料理もカバーできる」と言うのです。
詳しく説明を聞くと、加熱方法は大きく分けて、「電熱式」、「遠赤外線ヒーター式」、「コンベクション式」、「スチーム式」などがあることがわかりました。より具体的には…

「電熱式」は、一般的なトースターの加熱方法で、電熱線からの放射熱で食材を直接加熱。表面に焼き色がつきやすい反面、食材の内部まで熱が入りにくい。
「遠赤外線式ヒーター式」は、遠赤外線で食材の表面を素早く焼き上げ、内部まで熱が届きムラなく加熱できる。
「コンベクション式」は、上下のヒーターで温まった庫内の空気をファンの風で対流させることで、食材に効率よく熱を伝え、高温でムラなく、また表面をカラッと焼き上げられる。
「スチーム式」は、加熱時に、薄い水蒸気のベールで包こむことで、食材の水分を逃さず、一気に高温で焼き上げるので、外はカリっ、中はふっくらと焼き上がる。
といった感じ。今回すすめられたBRUNO「スチーム&ベイク トースター」は、一般的な電熱式(ノーマル)以外に、コンベクション式、スチーム式がダイヤル一つで選べるというスグレモノ。さっそく購入して使ってみたので、その魅力をご紹介したいと思います。
まずはコンベクション方式で食パンを焼いてみた!

まずは、いつもの食パンを焼いてみることにしました。取説によれば、食パン2枚は、スチーム方式で250℃、約3分が目安とのこと。付属の給水カップで給水口にお水を入れてスタンバイ。このあたりはバルミューダのトースターと似ていますね。

焼いているうちに、トースターの窓がスチームの蒸気で曇ってきます。そして時間とともにパンが焼ける香りがふんわり漂ってきます。焼き上がったパンは、表面はキレイなキツネ色。香りもよく、パリッと仕上がっています!

手でちぎってみると、再び感動です。表面はカリっとしているのに、中はしっとりふっくら! 食べてみると、外の香ばしさの先に小麦の甘みがじんわり響いてきます。

次に、冷凍ピザを焼いてみることにしました。取説どおり、コンベクション方式で250℃、約4分。付属のベイキングトレイを使用。

焼き上がったピザは、生地のフチがカリッとしていて、チーズの表面もこんがり焼き上がりました。食べてみると、専門店のピザ窯で焼いたかのような香ばしさ。トマトソースののった部分はしっとりと加熱されていてジューシー。これはすごいかも!
そして、いつも失敗してばかりの“買ってきた「からあげ」の温め直し”にも挑戦。ちなみに今まで使っていたトースターは、急激に加熱されるせいか、しょっちゅう焦がしてしまったり、火が中まで通ってなかったりということが多くありました。

取説どおり、コンベクションで焼いたら、4分加熱で、衣はカリッと、中のお肉はじゅわっと脂がしたたるジューシーなからあげに蘇ったのです。これなら、コロッケや天ぷら、焼き鳥など買ってきた惣菜を美味しくできそうです。
筆者のように、トースターをパンだけでなくさまざまな料理に使いたい人にとってBRUNOの「スチーム&ベイクトースター」はかなりオススメ。ちなみに付属の料理レシピ本を見ていると、かなり本格的なオーブン料理も種類豊富にできそうなので、料理好きにもオススメです!
(撮影・文◎土原亜子)