日本屈指の米どころ・新潟県。海の幸・山の幸も豊富にあることから、郷土料理、伝統的な和食のレベルが高いことでよく知られていますが、一方で県内の各地に根付いたソウルフードもいっぱいあります。
そこで今回は、新潟に行ったら絶対に食べてもらいたいソウルフードを5つピックアップしご紹介しちゃいます。
新潟ならではのソウルフード『みかづき』の「イタリアン」

新潟県民には根付いている一方、他県の人は、その存在を知る人が少ないという、まさにソウルフードとも言うべきものが県内に複数チェーン展開する『みかづき』の「イタリアン」です。
この「イタリアン」は、焼きそば風の太麺に、炒めたモヤシ・キャベツを和え、さらにコーンや肉などを使ったトマトソースがかけられた独特のもので、混ぜていただくと、これが不思議と病みつきに。初めて食べる人であっても、どこか懐かしく感じさせるような優しい味です。

また、『みかづき』には「ホワイトイタリアン」というメニューもあります。こちらは、コーンを含んだホワイトソースが例の太麺やきそばの上に乗っており、これもまた美味。通常の「イタリアン」に比べ、どことなく洗練されたような味ではありますが、厳しい冬を過ごす新潟で、この味が多くの人たちを癒してきたのかな、なんて思わせてくれる一品です。
新潟全域のソウルフードとして知られる「イタリアン」、ぜひ新潟に行かれる際は必須で食べてみてください。県外の人間でもホロリとくる味を感じられます。
●SHOP INFO
店名:みかづき 万代店
住:新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 2F
TEL:025-241-5928
営:10:00~20:00
休:1月1日
新潟5大ラーメンの一つ『大衆食堂 正広』の「三条カレーラーメン」

新潟県にもラーメン文化が深く根付いており、5大ラーメンなるものがあります。「新潟あっさり醤油ラーメン」「新潟濃厚味噌ラーメン」「燕三条背脂ラーメン」「長岡生姜醤油ラーメン」「三条カレーラーメン」の5つですが、このうちの一つ「三条カレーラーメン」は、三条市内の数十軒の食堂やラーメン店で出されているという浸透ぶりで、まさに新潟ならではのソウルフードと呼ぶに相応しいメニューです。
「三条カレーラーメン」の代表的なお店が『大衆食堂 正広』。こちらでは、「三条カレーラーメン」と合わせて、新潟市の名物グルメ「タレかつ丼」もいただけるという、ソウルフード好きにはたまらないメニュー展開をしています。「三条カレーラーメン」は、スープにほど良い粘度のある一方、いわゆる和風カレーのようにドロドロした感じではありません。

「ミニタレかつ丼」のほうは、カリッと揚げられた豚ヒレ肉と、軽くくぐらせたと思われるタレの風味が絶妙で、こちらも見た目よりもアッサリといただけます。
ちなみに「ミニタレかつ丼」の上に、「三条カレーラーメン」のスープを乗せて「カツカレー風」にしたり、逆に「三条カレーラーメン」のほうに、「ミニタレかつ丼」を乗せて「排骨麺風」にしたりしていただくのも楽しい味変! 「三条カレーラーメン」「ミニタレかつ丼」とも老若男女誰もが好きであろう味です。
●SHOP INFO
店名:大衆食堂 正広
住:新潟県三条市石上2-13-38
TEL:0256-31-4103
営:火曜11:00~14:30、水~土曜11:00~14:30、17:00~21:00(L.O.)、日・祝11:00~15:00、17:00~21:00(L.O.)
休:月曜
神がかり的とん汁! 新潟の名店『とん汁 たちばな』の「とん汁定食」

新潟の南部に位置し、長野県に接した新潟県妙高市。秀峠妙高山に見守られ、四季折々で様々に表情を変える自然豊かな地域ですが、この妙高市に連日長蛇の列ができるソウルフードを出すお店があります。その名も『とん汁 たちばな』。メインメニューはとん汁で、この他にとん汁ラーメン、とんそばといったメニューもあります。
そのとん汁は味噌風味ではあるものの、丁寧に火入れしていることがわかる上品な味。見た目よりもあっさりしており、ふんだんに入れられた玉ねぎの効果で実に甘くて美味しいです。入っている具材は玉ねぎのほかに豚肉、豆腐のみで、このほかは味噌と塩のみで味付けしているようで実にサッパリしており、この味を目当てに県外からも訪れる人がいるとか。

ちなみに、『とん汁 たちばな』のある妙高エリアには、温泉や自然あふれる観光スポットも多数あります。
●SHOP INFO
店名:とん汁の店たちばな
住:新潟県妙高市栗原2-3-10
TEL:0255-72-2450
営:10:30~18:45、土、日、祝日10:30~14:30、16:30~18:45
休:月曜 (※休日の場合は火曜日)
https://tontachi.com/
まさに日本海のソウルフード!聖地でいただく『角上魚類』の「浜焼き」

関東圏でチェーン展開するカリスマ的魚店『角上魚類』。その発祥の地であり、まさに聖地とも言うべき店が、新潟・寺泊にある『角上魚類 本店』です。こちらでは、本店でしか味わうことができない旬の魚介類をその場で焼いた「浜焼き」や汁モノ、生牡蠣などがあります。
日本海を目の前にいただく「浜焼き」は、『角上魚類』創業当初から支持を得たものだそうで、まさに地元の人たちにとってのソウルフードと呼ぶにふさわしいB級グルメです。

気になる「浜焼き」の種類ですが、人気の「紅ズワイガニ甲羅焼き」(700円)を筆頭に、「本マグロ中トロ塩ダレ」(500円)、「ほたて貝」(250円)、「えび」(100円)などなど。また、岩ガキをその場で割ってもらい生で食べられるというサービスもあり、新潟県産の生の「岩ガキ」(400円 ※時価)をその場でいただくことができます。いずれのメニューも時期によって仕入れがない場合もありますが、寺泊観光とセットで必ず立ち寄っていただきたい一品です。
●SHOP INFO
店名:角上魚類 本店
住:新潟県長岡市寺泊下荒町9772-27
TEL:0258-75-5246
営:8:00~17:00
休:なし
新潟・長岡のソウルフード『松キッチン』の「洋風カツ丼」

長岡市内の洋食店では「洋風カツ丼」という、県外の人には耳慣れないメニューを見かけます。この「洋風カツ丼」もまた地元のソウルフード。大別すると「小松パーラーの流れを汲む店」「デミグラスソースを使った店」の2潮流があるそうです。このうち、『小松パーラー』で実際に働いていたスタッフが味を引き継ぎ、古くから伝わる長岡ならではの「洋風カツ丼」を打ち出す店が『松キッチン』です。

ライスの上をとんかつが豪快に覆い、さらにその上には、オレンジ色のソースがドバッとかけられています。
カツとライスの上にかけられた、このオレンジ色のソースが味の決め手で、醤油とケチャップをベースに、どことなく甘味もあり、これまでに一度も口にしたことがない独特の味。それでいて、初めての人でも食べにくいものではなく、小さなお子さんから年配の方まで、誰でも美味しくいただける味です。
もちおろん、慣れ親しんだ人にとっては絶対に忘れることができない、まさにソウルフードと呼ぶにふさわしい料理。この不思議で病みつきになる、ここでしか味わうことができない逸品メニュー。長岡へ行く機会があれば、食べてみてはいかがでしょうか。
●SHOP INFO
店名:松キッチン
住:新潟県長岡市喜多町707 ながおか花火館 フードコート
TEL:0258-86-7766(ながおか花火館)
営:11:00~20:00
休:施設に準ずる