「私たちの未来は、私たちで作る!」
サステバ」は、あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。

今回もリスナーのみなさんからいただいたモヤモヤを紹介しました。

先日の放送で取り上げられたフードロスの問題に思わずドキッとしてしまいました。

我が家は 4 歳の娘がいるのですが、ほぼ毎日、夜ごはんを残してしまいます。 外食も然りです。
お家では、量が多いのかなーと思い、少し量を減らしてみましたが、食べきれないことも多いです。
娘が残したものは親が食べることもありますが、親が食べきれない場合は捨ててしまうことも。

一度残ったご飯を翌日食べようにも、使ったフォークやスプーンに触れているので衛生的に翌日まで残しておくのは、ちょっとなあと思い、「もったいない」という罪悪感が生まれながらも、捨ててしまいます。

みなさんは、残飯があったときの工夫や、残さないための工夫などはありますか?
アイデアがあればぜひ教えていただきたいです。


小泉
そうかー。ちびっこちゃんはどれくらい食べられるかとか…

大石
まだわからないですからね。

小泉
親としてはいっぱい食べて欲しいですし。元気に育って欲しいからね。

大石
はい。

小泉
でも次の日にも食べるのは衛生上…っていうのはすごくわかる。子どもの残す量は本当にちょっとじゃない。それはもう、罪悪感持たなくてもいいんじゃないの?どう思う?

上村
私の子育て世代の友達は、子どもの残飯を食べるといつもの自分のご飯よりも食べるから太っちゃうってみんな言ってます。

小泉
そうなの。ママやパパが太っちゃうのは、それなのよね。それも困るし。前に、番組でも言いましたけど、フェルトみたいな生地でできてるコンポストとかもありかもしれない。小さな、お弁当入れるトートバッグくらいの大きさのものもあるんですよ。

上村
そんな小さいものもあるんですね。場所もとらずにできそうですね。

小泉
他にいいアイデア、ありますか?

上村
「こまめ盛り」というものがあります。はじめから少なめに出して、食べられそうなら追加する方法です。


さらに取り分け用の小皿を用意しておくと、子どもが残してしまった分を大人が食べることもできます。

小泉
なるほど。

上村
「残さないように無理させる」のではなく、「食欲のリズムに合わせて工夫すること」で、フードロス削減にもなります。

小泉
たしかにね。

大石
フードロスって、家庭から出るものが多いらしいんです。でも、少しずつ減っているみたいですよ。

小泉
私、姪や甥が子どもの頃にうちに遊びに来ることがあって。カレーライスを作ってあげようと思って。普段はお母さんたちは毎日家事をしていて大変だからなかなかできないかもしれないけど、にんじんを星形に切ってあげたんです。そうしたら「やめなさい!」っていうくらいおかわりしてたんですよ。だから、見た目に楽しい、ふりかけとか、興味を持ちそうなものだと頑張って食べたりすることもあるのかなって記憶が蘇ってきました。

大石
うん。

小泉
お母さんに怒られるくらいおかわりしてたのを思い出しました。

大石
形の工夫ですね。

小泉
多少、効果があるかもしれないですよね。

上村
もう一通ご紹介します。

私の悩みを聞いてください。
突然訪れる「今!」というタイミングでスッと動けません。

たとえば電車に座っていてお年寄りが乗ってきた時。
たとえば街中で困っている外国人観光客の方を見かけた時。
あとは、一生に一度会えるか会えないかの憧れの方に偶然会った時。

なんのためらいや迷いもなく自然に行動に移したいのに、なぜか一拍置いてしまい、チャンスを逃してしまいます。
自分への自信の無さなのか、なんなのか…みなさんにもそういう時、ありますか?

上村
きょんさんはサッと動けそう。

小泉
私は結構、サッと行きます。

外国人の方にはよく道を聞かれます。でも、10代、20代の頃はまだもじもじしていた気がするんですよね。それがなぜできるようになったか考えてみると…ちょっとしたことでも人の役に立てれば自分の人生は素敵なものになるかな、って感じた頃からできるようになったかもしれないです。

上村
私も、もじもじしていた時はあったと思います。(席を)譲っている大人の姿を見たり、ラジオで「こういうことに困っています」「これをされて嬉しかった」という声を聞くと、次からは絶対にやろう!っていう心構えでいるので。そういう意識を持つようになってからはスッと行けるようになった気がします。

小泉
そうだね、やっぱり意識の問題だね。えいちゃんはどうですか?

大石
僕はね、思いを持つだけでもすごく立派なことだと思うんですよ。

小泉
そうだね、素敵なことですよね。

大石
一人一人が思っていれば、世の中はちょっとずつ良くなるから。思いを持つだけでも十分だと思います。

小泉
それを行動に移せたら、この方ももっと幸せになるじゃない。

だから、もう一歩行きたいんだよね。

大石
たしかに。

小泉
多分、想像力。自分が席を譲ったらこの人が少し楽になるんだ、とか。その先のことをちょっと想像したらパッと動けるかもしれない。

ひとり飲みを安全に楽しく♪
横浜・野毛「今夜のリストバンド」


番組後半は横浜を代表する飲み屋街「野毛」で生まれたユニークなアクション「今夜のリストバンド」を紹介♪
こちらは飲食店に、ひとりで訪れる時を想定して作られたリストバンド。
信号機のように、赤・黄・青の 3 色があります。
「今夜のリストバンド」を発案した、小林秀行さんに、お話を伺いました。

最初は、若い女性の方が一人で飲みにきているのに話しかけられる、みたいなシチュエーションがあったので、「今日はナンパしないでくださいね」っていうのが伝わるサインを作ろうかと思っていました。

でも、いろんな話を聞いてみると、「初めてこの街に来たので、色んな人と話してみたいよ」という方もいれば、「よく勝手がわからないので、いろいろ教えて欲しい」という方もいました。<
じゃあ、せっかくだから、その日の意思表示がわかるものにしようかってしたのが最初です。

今、横浜って色んな国から色んな人がいらっしゃたりしているので、そこでの会話が生まれるきっかけにもなればいいなとか、年配の方と若い方が、なにか、話すきっかけになればいいなと思って、メッセージをチューニングしていった結果、信号機のような3種類のカラーでリストバンドを作った形になっています。



私自身も、もう中年なんですけど、新しいつながりで人と話すことって減っちゃったかなって感じています。
色んな方に話を聞くと、けっこうみなさん近い感じを持っていて。

男性が女性に声をかけるのは気が引けたりとか、女性がほかの世代の人に話しかけるのは気が引けたりとか、話しかけたいけどきっかけがない、という場合もたくさんあるんだなってこれを作る過程で思いました。

やっぱり立場が違う人と会話をすると非常に新しい発見があったり、それをきっかけに視野が広がったりするので、そういうきっかけの後押しは、これからも色々な形でできたら、とは思っています。

「今夜はどんな気分?」の画像はこちら >>
スタジオにもリストバンドを用意!それぞれメッセージ入りです。


小泉
なるほど。このリストバンドが目の前にありますけど、こういうものを着けて飲んでいたらちょっとおしゃれですよね。私はスナックとか、お酒を飲む場所で素晴らしいと思うのは、自分の生活の中では出会わないような人たちとコミュニケーションが取れて、それがいつか自分の宝物になるんですよ。

大石
なるほど。

小泉
仕事をしている時に「あ、あの人に相談してみよう」とか。だから、すごく素敵な場所だと思うので、こういうものがあると間違いがなくいろいろな人が出会えるきっかけになっていいな、と思いました。

大石
円滑に進みそう。

上村
信号の色と(メッセージの内容が)合わせてあるので、遠くからでもわかりやすいですよね。

小泉
節度は必要だと思うんですけど、でもこれがあることによって生まれる出会いには期待したいです。

大石
野毛、楽しいですからね。さらに楽しくなって。

小泉
「一緒にいっぱいいかがですか?」「今夜は一人のみの気分」とかメッセージがあって、英訳も書いてあるので外国人の方も読める。

大石
これ、会社でもいいんじゃないかと思った。「今日は話しかけないでください」とか。

小泉
そうか、他にもいろいろな場所でできるか。

大石
いいアイデア。

小泉
「話しかけないで」だけじゃなくて「お手隙の方お手伝いください」とか、必要じゃない?

大石
必要ですね。

小泉
言葉を変えれば、ありですよね。「今日は集中しております!」とか。笑

上村
「会議前の資料作成中なので話しかけないでください!」とか。笑

小泉
これは、素材も工夫があるんですよね。

上村
そうなんです。サトウキビを原料にしたバイオマス樹脂で作られています。肌に直接触れるものなので、日本製にしているということです。海外でも反響があるそうで、北米やヨーロッパからも注文が寄せられているとのこと。

小泉
あら、いいじゃないですか。

上村
「知らない人と話すきっかけがない」という感覚は日本独特かと思いきや万国共通。日本の飲み屋街で生まれた新しいカルチャーが世界にも広がっているということです。

小泉
いろいろ、使い道はあると思う。観光地とかでも普及したらいいですね。

TBSラジオ『サステバ』より抜粋)

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