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秋といえば、栗!今年も栗の美味しい季節がやってまいりました!
今日11月8日(月)の「生活情報コーナー」は、そんな「栗」の話題!
当番組では、以前、栗嫌いが栗好きになる幻の「朱雀モンブラン」をご紹介したことも。そんな、栗とゆかりが深い月曜日ですが、実は、日本で栽培されている栗のほとんどがニホングリという品種で、「天津甘栗」としてお馴染みの品種・チュウゴクグリは、日本での栽培が難しいとされ、これまで、国内で流通しているもののほとんどが中国産だったんです。

ところが、10年ほど前に岡山県で栽培に成功し、「岡山甘栗」として品種登録され、昨年は7トンもの出荷があったそうです。

どうして、これまで日本でチュウゴクグリが作れなかったのか、開発に取り組んできた岡山県農林水産総合センター 森林研究所の西山 嘉寛さんにお話を伺うと・・・

▼日本でチュウゴクグリが育たなかった、主な原因は2つ。
・気候条件が合わなかった
・クリタマバチという害虫に弱い

害虫に弱いという問題はその後、1980年代にクリタマバチの天敵を導入することで、被害が激減し、解決したそうです。

そもそも、栗には大きく「ニホングリ」「チュウゴクグリ」「ヨーロッパグリ」の3種類があって、それぞれ特徴が異なり、主な用途も違うそうです。
ちなみに特徴は・・・

・「ニホングリ」「ヨーロッパグリ」
→甘みが少ないですが、果肉のキメが細かく加工性に優れているので、和洋菓子によく利用されている。

・「チュウゴクグリ」
→甘みが強く、渋皮が剥がしやすいのが特徴で、主に焼き栗に利用される。

では、どういった経緯で焼き栗にも最適な国産のチュウゴクグリの栽培に成功したのか、再び、森林研究所の西山さんに詳しくお聞きすると・・・

チュウゴクグリの主な産地は降水量のとても少ない河北省なのですが、岡山で栽培に成功したのは、河北省より少し北に位置する遼寧省産と、河北省よりだいぶ南に位置する湖南省産のものだったんです。温暖な気候で晴れの日が多い、「晴れの国・岡山」だからこそ栽培できたのかも。

ということで、そんな「岡山甘栗」をこちらに、ご用意しました!

今回は、原産地、大きさの異なる「岡山1号」と「岡山3号」ご用意しています。
食べ比べてみましょう!

*「岡山1号」…1個16g程度。原産地は中国の遼寧省。

【岡山の新名産!】日本での栽培が難しかった「岡山甘栗」を食べ...の画像はこちら >>

*「岡山3号」…1個 6g程度。

市販の天津甘栗よりやや小さいか同程度の大きさ。原産地は湖南省。

【岡山の新名産!】日本での栽培が難しかった「岡山甘栗」を食べてみた!

スー・小笠原 「甘い!こんなに甘いの!?しかも皮がすぐに剥ける!食べやすい~!」
(加熱するだけで渋皮がぽろりとむけて食べやすい!)

↓大きさを比べるとこんな感じ!

【岡山の新名産!】日本での栽培が難しかった「岡山甘栗」を食べてみた!

▼食べ方ですが…
・お尻の側に横に切れ込みを入れ、オーブントースターで、大きい「岡山1号」なら20~25分、小さい「岡山3号」なら15分ほど焼くだけ。
・あとは、ポロッと皮も向けるので食べやすい!

↓簡単に焼ける!!

【岡山の新名産!】日本での栽培が難しかった「岡山甘栗」を食べてみた!

▼どこで買えるかというと…
・林万昌堂(はやしまんしょうどう)のオンラインショップで、300g、税込み2400円から購入できます。

・また、岡山県勝央町で岡山甘栗の栽培・生産をしている阿黒さんからも直接購入できます。岡山1号の方は売り切れてしまったそうですが、岡山3号の生栗はまだあるそうです。お値段は、1kg・800円。(早めに購入した方がよさそう。)冷凍のムキグリは1kg・2500円で、100g単位でも販売してくださるそうです。いずれも送料は別です。(冷凍の方は、昨年は3月頃まで販売していたそう。)

岡山県の新しい秋の味覚、岡山甘栗を楽しんでみてはいかがでしょうか?

【岡山の新名産!】日本での栽培が難しかった「岡山甘栗」を食べてみた!
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