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秋の深まりを感じる肌寒い季節になってきました。起きた後や食後に自分で豆を挽いて淹れるハンドドリップコーヒーをより楽しめる時期です。
とはいえ、おしゃれな有名ブランドの道具を一から揃えるとなるとお金も結構かかってしまいます。そこで、300円アイテム中心のショップ「3COINS」から先月末に発売された『自分で淹れる本格コーヒー』シリーズを使って手軽にハンドドリップコーヒーを楽しんでみました。
「コーヒーミル」(税込み1,100円)
シルバーのデザインが安っぽくない、手動のミルです。サイズは、約直径5cm、高さ19cmとコンパクトなので収納場所にも困らなそうです。調節ねじパーツを使って粉の粗さを調節可能。1回で約2杯分の豆を挽くことができます。また水洗いも可能なのでお手入れ簡単で衛生的。
「コーヒーサーバー:WOOD」(税込み1,650円)

ガラスでできたドリッパーとサーバーが一緒になったもの。ドリッパーを受け止めるホルダーは竹でてきていて、おしゃれ!ドリッパーは円すい型になります。1回でたっぷり600ml淹れられます。サイズは幅15cm、高さ20cmとなっています。
「スプーン付きクリップ」(税込み330円)

一杯で約8gのコーヒー豆を軽量可能なスプーン。また開封したコーヒーの袋を留められるクリップにもなるので一石二鳥。素材はステンレス鋼で高級感があ食器洗浄機で使うこともできます。
「フレンチプレス」(税込み330円)


フィルターと違いコーヒーの旨みがつまったコーヒーオイルが抽出できる「フレンチプレス」。豆本来の味を楽しみたいという方にオススメ。

これ以外にも様々なコーヒーグッズがあるので、ぜひチェックしてみてください。店舗によっては品薄になっていたりしますので、「3COINS」のオンラインショップものぞいてみるとよいかもしれません。
では道具が揃ったところで、続いては、ハンドドリップでのおいしい淹れ方も!以前、この番組にもご出演いただきました、珈琲焙煎人の、中川ワニさんのドリップ方法を改めて紹介させていただきます。中川ワニさんは個人焙煎人のパイオニアで、『とにかく、おいしい珈琲が飲みたい』や『家でたのしむハンド・ローストコーヒーの基本』といった著書があります。こちらにはコーヒーの淹れ方だけでなく豆の焙煎方法なども詳しく掲載されているのでオススメの一冊です。
“ワニ式ドリップ法"、1つ目のポイントは・・・
「ドリッパーが台形なら粉少なめ、円すいは少し多めが、おいしく仕上げるコツ」
ドリッパーの形は大きく分けて、台形タイプと円すいタイプに分かれます。台形は豆の量が少なくてもある程度の味がでますので味を調えやすいです。一方、円すいはスッとお湯が落ちるのでコーヒーの“まんま"の味が出やすいです。ですので円すいは台形より粉を少し多めに使うのが、おいしく仕上げるコツです。今回買ったスリーコインズのものは円すいになりますので、少し多めになります。
“ワニ式ドリップ法"、2つ目のポイントは・・・
「淹れ始めの温度は90度から95度が理想!」
ペーパードリップの場合、淹れ始めの温度は90度~95度くらいが良いでしょう。それより低い温度だと味が抜けてしまい、高温だと尖った酸味が出やすい傾向にあります。沸騰したお湯を常温のコーヒーポットに移すと、大体90度から95度に収まるので、わざわざ温度計で計らなくても大丈夫です。
“ワニ式ドリップ法"、3つ目のポイントは・・・
「粉のふくらみを成長させるイメージで!」
まず粉はトントンと軽くたたいて平らにしてください。お湯は細い線で優しく中心から外に向かうように、500円玉大の大きさくらいに注ぎます。そうすると粉がムクムクと膨らみますので、膨らみきるまで待ってください。ここ大事です(新鮮な豆ほどよく膨らみます)。
膨らみきったら2回目のお湯を入れます。膨らんだ泡の中心にほんの少しのお湯を垂らします。すると真ん中だけコーヒーの色がシュワっと変わって香りが経ちます。
3回目は中心から外に向かって小さな円を描いて、また中心にもどってプッとお湯を引き上げてください。
膨らみがしぼもうとしたら4回目です。
「シャーッ」とコーヒーが流れ出したら、お湯の線を太くして量を少しずつ増やしていきます。これを適量になるまで繰り返します。
“ワニ式ドリップ法"、4つ目のポイントは・・・
「お湯を注ぐリズムは餅つきのようにリズミカルに!まごつきはエグ味のもと!」
肝心なのは、お湯を注いだり止めたりするリズムです。1投目と2投目の間だけは、珈琲豆とお湯がなじんでいないので、ぽっくりふくらんでいくのをゆっくり見て待ちます。2投目以降は、餅つきのやりとりのようにリズム良く、「注ぐ」「止める」を一定のリズムで繰り返してください。2投目以降、まごまごしてしまうと、不規則な行為が重なってしまい、苦くざらついてエグ味が出てしまいます。

この秋はご自宅でポタポタと落ちているコーヒーを眺めながら、ゆっくりとお家時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。