TBSラジオで平日15時30分から放送中の「ACTION」。火曜パーソナリティは、クリープハイプの尾崎世界観さん。
9月8日(火)のゲストは欅坂46の元メンバー、長濱ねるさん。今年の7月から『セブンルール』のMCに就任し、芸能活動を再開。今日は同じくセブンルールでMCを務める尾崎世界観さんが、長濱さんから読書とエッセイについてお話を伺いました。
尾崎:長濱さんは読書が好きなんですよね。子供のころからですか?
長濱:そうですね。図書館にあった児童書が大好きでした。
尾崎:ほかに好きなジャンルは?
長濱:ミステリーも読みやすくて好きでした。
尾崎:僕は児童書もミステリーもどっちも触れてこなくて。今になって読んでおけばよかったと思うジャンルですね。どういうところが魅力ですか?
長濱:児童書は今読み返すと、実は大人っぽい内容だったりしますね。
幸坂:たとえばどんな本を読んでいたんですか?

長濱:『マチルダは小さな大天才』という本ですね。ロアルド・ダールというイギリスの児童文学作家が好きなんです。
尾崎:なるほど、本に影響を受けて本を読んでいたんですね。幸坂さんも読んだことあります?
幸坂:私も大好きです!大人にチクチクやられるんですけど、知恵を絞って対抗していくんです。
尾崎:『ホームアローン』的なことですね。僕は意地悪する大人側の視点で読んじゃいそうだな…(苦笑)
尾崎:長濱さんは『ダ・ヴィンチ』でエッセイの連載が始まりました。率直にどうですか?
長濱:めちゃくちゃ難しかったです。書き手ってすごいですよね。
尾崎:書くのと読むのとって全然違いますよね。いつから連載は決まったんですか?
長濱:7月とか8月とかですね。
尾崎:じゃあ決まってすぐ書き始めたんですね。
長濱:もともとエッセイはやってみたくて、ちょっと書き溜めたものがあって、それに今思っていることを付け加えました。
尾崎:見開き2ページありますが、何文字ぐらいですか?
長濱:3000文字ぐらいですかね。
尾崎:かなり読み応えがありました。あと題字がすごくいいですね。すごく綺麗な字ですよね。そして文章も、この題字のような印象です。すごくキレがよくて、しっかり積み上げていく感じ。最初は親心を持つ感じで「頑張れ!」と思って読んでいたのですが、簡潔に言い切る文章なのが気持ちいいですよね。僕は言い訳っぽくダラダラと書いちゃうので、結局なにが言いたいのかよく分からないことが多くて。文章の書き方において意識したことはありますか?

長濱:エッセイは好きでよく読んでいたんですが、エッセイっていかに普通に書いているようでその中にテクニックが詰め込まれているかという視点があるじゃないですか?私は自分の文章が堅くて、遊び心がないと思っていて。でもほかの書き方ができるわけでもなかったので、一先ず書いてみました。もっと自分の心の声みたいなエッセイが書けるように、これから頑張っていきたいですね。
尾崎:でも最初からこれだけかっちり書けているから、あとは好きに崩すだけだと思います。僕は逆で、癖のない文章を書く練習を今してるんですよ。
長濱:書きたいことを書こうとすると箇条書きっぽくなっちゃって。まとまりがないというか、メモっぽくなっちゃうんですよね。
尾崎:僕はそこが良いなと思いましたよ。それが詩のように見えることもあって。あんまりベタベタ自分の心のうちを書いても景色は濁るから、そこは簡潔に書かれていて良いなと思いました。あと長崎の自然って僕は知らない景色なので、その文章に頼るしかないなかで、道案内みたいな文章だなとも思いました。あとちょっとふざけている部分もあるんですよ。「ノンノン、ナンセンスなのである」とか(笑)これって作ってるのか、本来なのか分からなくて。
長濱:そっちが本来ですね。ボケたりツッコんだりするのが好きで(笑)でもなかなかそういう部分を出すところがなかったので、知ってほしいと思ったんですよね。ふざけるのは大好きですよ(笑)
尾崎:次の『セブンルール』の収録ではその部分を開けなきゃいけないですね(笑)
引き続き、本やエッセイのお話を伺いました。
◆9月8日放送分より 番組名:「ACTION」
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