TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~9時)
「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。
ゲストコーナー「プレシャスエンターテイメント」は、様々な分野で活躍する方を招き、お話を伺っています。

石丸謙二郎さんは、1953年生まれ、大分県出身。
77年、つかこうへい事務所の舞台「いつも心に太陽を」でデビュー。
俳優として活躍するかたわら87年から「世界の車窓から」のナレーションを担当。
また、登山やウインドサーフィン、釣り、将棋など、幅広い趣味をお持ちで、中公新書ラクレから「山へようこそ 山小屋に爪楊枝はない」を発売しました。

石丸さんと言えば、約33年、1万5百回以上続く長寿番組「世界の車窓から」のナレーション。
印象に残っている放送など、貴重な番組のエピソードを伺いました。★「世界の車窓から」忘れられない風景、舞台裏
(石丸さん)
今から20年くらい前に撮れた、ある国の「列車の墓場」ですね。
その国では、使わなくなった列車を高い崖の上から落とすんですよ。
あとは、これだけ長くやっていると、アパルトヘイトや、東西ドイツ統一など、その前後が見られるので感慨深いですね。
それと、行ったことがない国も番組で何度も紹介しているから、行った気分になって解説しちゃっている時があります。
百何十国も紹介しているから、僕の中のパスポートは、真っ黒ですよ。(笑)
収録は、テレビ画面の映像を見ながら、テストなしの一発勝負でやっています。
テレビ画面は窓に似ているから、自分が乗っている気分でやっている感じですね。★「仮面ライダー電王」撮影中はよく遊んでいた…?
(石丸さん)
デンライナーのオーナー役でしたが、セリフはそのまま喋るんだけど、関係ないことをして遊んだりしていました。
手品を入れたり、無かったものが出てきたりということを、皆には教えずに本番だけやったりしてね。
列車がガーンと揺れて、出演者それぞれが倒れたり飛んでいくシーンでは、僕は壁にくっ付いて、ズルズルと落ちるということをしました。
えー?ってみんなビックリしてましたね!
実は、壁に壁と同じ色の突起をこっそり作って、乗っかったんですよ。
いやあ、毎回撮影が楽しかった。(笑)
その他、石丸さんが俳優として印象に残っている2作品を伺いました!
1つ目は、内藤剛志さんとバディ役を演じたドラマ「十津川警部シリーズ」。
内藤さんと石丸さんは、かなりの晴れ男とのことで、二人の撮影が終わってから雨が降り出す…ということもあったそうです!
2つ目は、スポーツエンターテインメント番組「SASUKE」。
なんと、一般枠での参加だったとのこと!
石丸さんは、少年時代の夢がターザンだったそうで「SASUKE」は夢の番組だと仰っていました。
さらに、「仮面ライダー電王」撮影当時の近所の子供たちとの交流など、お伺いいたしました。

後編では、年間30~40の山に訪れているという「石丸謙二郎さんの山トーク」を全開でお届けしました。★「山小屋」は不便を楽しむところ!
(石丸さん)
大学時代、浅田次郎さんの小説「孤高の人」を読んで、山に行くようになりました。
「山小屋」は、昔は避難小屋的な所があったので、旅館やホテルとは違って、贅沢をする場所ではないという考えがあります。
基本的に「つまようじ」の様な贅沢品はありません。
お風呂はない、浴衣もない、歯ブラシもない、自分で持ってきなさい、という所です。
「山小屋」の楽しみは、何といっても「星空」ですね。
天の川、アンドロメダ大星雲、人工衛星などを、肉眼で見ることができます。
あと、夕焼けは、紅蓮の炎の様ですよ。★夢は山小屋でピアノ!曲は・・・?
(石丸さん)
今年から墨絵を書くようになりまして、本の挿絵も僕が描きました。
今の夢は、ピアノですね。
山小屋には、ピアノがある所があるんです。
そこで、ドビュッシーの「月の光」を弾きたい。
山小屋なら、下手でも弾かせてくれるかなって。(笑)
石丸さんの山のお話に興味を持たれた方、石丸さんの著書を読んで山に足を……。
もしかしたら、山小屋でピアノを弾く石丸さんに会えるかもしれません…?
その他、石丸さんの溢れる山への愛を、熱く語っていただきました!
◆10月11日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201011060000