TBSラジオ『要潤のMagicHour』毎週土曜17時から放送中!(5月28日(土)放送分)

ゲストは先週に引き続き、ソプラニスタの岡本知高さん。

最上階10階にあり、東京湾の一望できる『エグゼクティブオーシャンビューテラススイート1007号室』でお話を伺っています。

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『40代になって、生きやすくなりました』

要潤と岡本さんは、同世代!
そこで、”40代になって思うこと”について伺ってみました。

岡本「40代になって、無駄なモノが削ぎ落とされてます。自分にとって必要なモノが見えてきて、必要で無いものも見えてきて、スーパーで買うか迷ったら買わないし、人付き合いでもそうで...生きやすくなりました」

近藤「シンプルな生き方になった、ということでしょうか?」

岡本「まさにそうです。要さんは?」

要「確かにそうかもしれないです。雑音を聞かなくても生きていけるようになって。お仕事も、相手を気にしすぎないで自分に集中できるようになりました。」

岡本「周りからも大人としてみていただけるし、幸せの感じ方も、若い頃と変わってきた、というか...多彩になってきた感じがします。」

普段からスーパーに行き、自炊することも多いそうで、得意料理は、世界一大好きな”餃子”や、留学時代に学んだ"ラタトゥイユ"!

食べることが大好きな岡本さんですが、コンサート前には、一切の食事は絶っているのだとか。

岡本「イメージとして、胃袋が空っぽにすると、肺にその分空気が入る感じ。」

近藤「コンサート終わりに食べられるんですか?」

岡本「それがね、公演が終わった後は、お腹の筋肉が緩むまでに2時間くらいかかるんです。だから真夜中に、1人でラーメン食べちゃう...から、こうなっちゃうんだよね(笑)わかってるんだけど、美味しいんだよ~(笑)」

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公演中に幽体離脱?!

数々のステージで歌声を披露されてきた岡本さんですが、今でも忘れられない公演の1つに、2018年新潟県十日町市で行った、雪まつりのステージをあげてくださいました。

なんと公演当日は、猛吹雪!
今でもステージから見た、大きな雪の粒が舞ってる様子が忘れられない、とのこと。

さらにもう1つ忘れられない公演として、歌いながら幽体離脱した?!という経験もおありだそうで...

岡本「国立音大を卒業後に、日本中の成績優良者が集まる、読売新人演奏会っていうのがあるんです。そこで、4分1曲の時間が与えられたんですけど、僕は2分30秒の曲を選んでいて...歌っている時って、『手はどう動かすか』『次はどういうふうに歌詞を歌おうか』『音程は』とか、10個以上の意識があるんです。ここでチャンスがあるかもしれない、と気合い入れすぎちゃったんでしょうね、歌っている時にパーン!!と視界が飛んで、芸術劇場の客席上空から、歌ってる自分を見たんです。でも、同時に歌ってる感覚もあって...」

近藤「え、不思議...」

岡本「どうしよう!戻らなきゃ!歌わなきゃ!人生これから先が左右される公演かもしれない!と思ったら、戻れました。時間は、2秒くらいだと思います」

近藤「幽体離脱中に見たご自身は、いかがでしたか?」

岡本「...派手だった(笑)」

要「それは最初で最後ですか?」

岡本「それが1回目で、もう1回ありました。

 2回目は、『あ、きた!』って思いました。でも、それって表現者として良くないと思ってます。コントロール出来てないってことなんで。ただ、幽体離脱出来たのは、ちょと自慢できるでしょ(笑)」

もともとスピリチュアルな感性をお持ちで、不思議な経験も幼少期からしてきた岡本さん。
それでも、その時はいつも少し暖かい気持ちになることが多いのだとか!

岡本知高『40代になって、生きやすくなった』

コロナ禍で始めた家庭菜園。

生活が大きく変わったここ数年で、岡本さんは、家庭菜園をスタート!
最初は野菜から始め、現在ではお花を育てているのだとか。

岡本「パンジー、ビオラがだんだん終わりかけて、ペチュニアなんかが、春のお花で綺麗に咲いてて。あの僕の部屋に前に住んでた方が置いていった、ボケっていう木。もう綺麗に咲いたしね。あと今は睡蓮もあの睡蓮鉢で、メダカと一緒に育ててます。テラスがねすごくうち広いんですよね。」

近藤「その家庭菜園を始めようと思ったきっかけは、何だったんですか?」

岡本「...暇だったっていうのは大きいですね(笑)ホームセンターに行って、土買って、鉢買って、みたいなところから、なんか育てようかなって、始まったんですけど...花や木は、サイクルが凄くゆっくりなんですよ!一生懸命、水をやって肥料を与えても、すぐに効果が出るんじゃなくって何ヶ月か後に、花が咲いたりとか。春に植えた球根が秋に咲いたりとか。

とにかくこう時間がかかるんで、一朝一夕に花が咲かないんだと。それが歌を歌う時、それから自分自身を育てるっていうことに関しても、なんか共通することがあるなぁと。何事も気長に向き合わないとなぁ、と思って。」

岡本知高『40代になって、生きやすくなった』

人生の要『日常生活を大事にする人間であること』

現在45歳の岡本さん。
オペラ歌手としてのピークと言われる年齢を迎えた中でも、年齢を重ねることで生まれる"味わい深さ"をこれから楽しみにしていきたい、と教えてくださいました。

近藤「こういう曲を歌いたい、という明確なものはありますか?」

岡本「やっぱり日本人なので、美空ひばりさんの『愛燦燦』とか、中島みゆきさんの『糸』とか味わい深い、余白がたくさんある歌を歌いたいです。最近の流行りの歌は、言葉も音も隙間を埋めているので、コンサートだとお客さんが入ってくる余地がないかな、と思うので、たっぷりとした余白のある大人な歌が歌えたらいいかなぁ」

要「岡本さんにとっての”人生の要”になっているコト、モノってなんでしょうか?」

岡本「これは、僕が歌手をやっている上で大切なのは、日常生活なんです。日々の積み重ねが歌になります。日に、人と助け合って生きていけたらいいなってね。いろんなつらい出来事も世界にはありますけれども、そういうこう平和を訴えられる歌を歌うために、日常生活を大事にできる人間でありたいなと思います。」

要「変わらない日常を送っていくっていうことですね。」

岡本さん、4週にわたり有難うございました。

来週からは、松下奈緒さんをお迎えします。
お楽しみに!

OA楽曲
AsItWas/HarryStyles

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