1月28日、発表された東京の新たな感染者は1064人。緊急事態宣言の効果が表れているのか、減少傾向にあります。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、2021年1月29日(金)は、金曜日恒例サラリーマンの声。人の流れに敏感なタクシードライバーさんにお話を聞きました。
『緊急事態宣言から3週間、人の流れは減りましたか?』
●「緊急事態宣言出てからも、あまり人の流れは昼は変わっていないです。夜になるとイッキに人はいなくなるんですけど。大体、8時9時位にかけて、そこからはもう人が完全にいなくなります。僕が基本的に朝から夜までなんですけど、その時間帯はあまり売り上げは変わってないです。」
●「やっぱりかなり減ってますね。夜がもう9時10時位になってくると全然人がいないんで、そこはもうガクンと、夜は期待できないんで、昼に出来るだけ頑張るって感じでやってるんですけど、売り上げでいったら3割4割位減ってるかなって感じなんで厳しいなと非常に感じております。」
●「人はね、減ってるのかもしれないけど、でも、仕事とかどうしても用事があって使う方がいなくなるってことはないから、普通に仕事は、昼間はね、出来ています。ただ夜は8時過ぎると、ピタッといなくなる。タクシー少なくなってるからね。各営業所が減らしていると思う。
運転手さんたちは、夜になると人がいなくなる、という印象。長距離のお客さんは減ったけれど、近い距離でお買い物の利用など、今までと違う客層もあるとか。また、電車やバスより密にならず安心だから、という声も多く聞かれるそうです。
運転手さん的には、夜は人がいない分、タクシーの台数も減っているので、仕事はそこそこ出来ているようですが、これが昼も人が減ったな、となっていたら、もっと感染者は減るのかもしれません。
★お客さんも窓開けの習慣はついてます最後のドライバーさんは70代で、乗務歴20年以上の大ベテラン。「コロナ禍のタクシー業界」について、こんな事をおっしゃっていました。
●「お客さん自ら窓を開けてくれますね。窓を開けて、ま、私も窓を開けているんですけど、それ以上に開ける人もいれば、少なく開けるっていう人もいるし、でも、窓を開けるっていう習慣はついている感じはしますね。たまに、若い方だと繁華街から乗ってきてマスクしないっていう人も、たまに、いまだにいますからね。ビックリしますよね。その時は窓を全開にします。あのね、マスクしてくださいとかね、それを言うとトラブルになりやすいんですよ、お酒を召し上がってるから、若い方なんかは『文句あるのか、おれは客だぞ』という態度になってしまうと危ないから、もう運転席の窓を目一杯開けちゃいます。」
運転手さんも大変です。
仕事は出来ているとはいえ、利用客が減っているタクシー業界。厳しいさなか、この業界に入った新人ドライバーさんがいました。
●「私入ったのが前回の緊急事態が終わったくらいに入社したんで。面接を受けたのが1月。その時はオリンピックもあるし、タクシードライバーさんの売り上げとかを見ていたら頑張ればそこそこは行けるかなっていう、まだコロナも武漢でニュースになり始めたくらいだったから、まさかこんな風になるとは思っていなかったんで予想外というか。僕は30代ですね。転職ですね。前職は物流の仕事をしていて、トラックの手配とかをする総合物流の会社をやっていて、そこから3年くらいフリーターみたいな感じで警備員の仕事をアルバイトだったんですけど、やって、ちゃんと就職しようってところでタクシーになったらこうなったって感じです。
人生、いろいろありますね!この方は、最初の素材で、売り上げが3割4割減って非常に厳しい、と答えた人なのですが、景気もいいしそこそこ行けそう!と甘いで理想でタクシー業界に入り、今は厳しさを実感しているようです。ただタクシードライバーは世の中の動きが分かる、とポジティブに考えていました。そこで一つ、菅総理に提案です!街中の空気感をタクシードライバーさんに聞いてみてはいかがでしょうか?
◆1月29日放送分より 番組名:「森本毅郎 スタンバイ!」
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