TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!

(2月15日放送)

13日深夜、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、宮城県、福島県で最大震度6強を観測しました。「ジェーン・スー 生活は踊る」では災害対策について度々取り上げてきましたが、改めて、地震が起きたらどう行動したらよいのか。

災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんに伺いました。基礎知識をおさらいして防災意識を高めておきましょう。

Q.1週間程度は、余震に注意と言われていますが、どんな心構えをしておくとよいですか?

和田:発生した場所から考えて、東日本大震災の余震と考えてよいでしょう。「いつ来るかわからない」のではなく、日本列島は非常に地震活動が活発化している「多発期」に入っていますので、近々大きな災害が起きるものとして準備・対処しなければなりません。
地震の影響した範囲が広かったのは、規模(エネルギー)は阪神淡路大震災クラスだったものの、たまたま震源が深かったために影響が軽微ですんだだけです。多くの発電所が停止しましたが、供給体制の変更など、電力会社の対応が早く、前の震災の経験が活かされていると考えられます。
発電所や施設に被害があると停電が長引くケースもありますので、停電に対する備え(明かり、充電器等)の備えはしておきましょう。

Q.東日本は今日(15日)以降、天気が荒れるという予報ですが、こちらも注意しないといけないですよね?

和田:大きな地震の後は地盤が緩んでいるので、少しの雨でも大きな土砂災害が発生する可能性があります。今後一週間は同程度の地震が発生する可能性が高いので、注意が必要です。地域によっては大雪などで道路の渋滞や閉鎖も予測されています。車でお出かけの方は十分に気象情報に注意しておきましょう。

Q.改めて、地震が起きている最中、起きた直後に注意することは?

和田:まずは自分の身を守ることが重要、無理に机の下にもぐる必要はなく、クッションなど、頭上からの落下物を避けつつ、移動が可能であれば廊下や玄関付近のより安全なエリアに移動してください。

揺れがおさまったら火元の確認をして消火、ガス栓を閉じ、避難経路になる玄関のトビラを開けるなどの行動をしましょう。

Q.地震直後にしてはいけないことは?

和田:「まずは火を消す」と考えて怪我や火傷の可能性のあるキッチンに向かう必要はありません。震度5以上で都市ガスは自動的にシャットダウンしますので、揺れが収まってから行動します。また揺れがおさまって家を離れる時に、使用していた家電や断線などの漏電による「通電火災」を防ぐためにブレーカーを切って外出します。

Q.ほかに、地震に備えてしておけることは?

和田:まず「ケガをしない」が大事なので、家具の固定はなかなか出来ないものですが、少なくとも寝室の安全は確保しておきましょう。防災フィルムを貼るなどしておき、寝室に避難用の運動靴を用意しておきましょう。日常的な水や食料の備蓄を1週間分程用意し、最低限の防災用品を非常用持ち出し袋の中に用意しておきます。これまでの防災用品に加えて、マスクや消毒用ウェットティッシュや体温計などの衛生用品を加えておきます。停電するとつく保安灯を設置しておくと停電しても自動的に灯りがつきます。

和田:ハザードマップは「見てもわからない」という声もありますが、避難経路を確認するために必要です。自治体の発行するハザードマップはHPなどから入手可能です。プリントしたものは役所で配布しています。

ハザードマップは地域の危険の大小を見るものです。避難場所など、より安全な場所への避難経路などを事前に確認しておきましょう。

災害が起こる前に確認しておきましょう。

◆2月15日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210215110000

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