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3月5日(日)放送後記
五木ひろしさん(part 2)
1948年、福井県出身。1964年に16歳で歌手デビューし、「よこはま・たそがれ」「北坂場」「おまえとふたり」など数々のヒット曲をリリース。
出水:五木さんとジュンコさんは「全音楽界による音楽会 3.11チャリティコンサート」でご一緒されてますよね。
五木さんは2013年からの開催ですが、今年もご出演が決まっています。
JK:私は神楽坂女声合唱団の団長をしていましてね。みなさん1人1万円以上払って見に来て下さるんですよ。五木さんのような豪華な出演者の方々も!
五木:はい、ノーギャラで、なおかつ1万円以上払ってね(^^)
JK:10万円以上出す人もいて、1回目は3800万集めました。今も2000万以上集まるんですよ。トルコの地震とか次々いろんなことがあるけど、やっぱり忘れないってことが大事。今年もよろしくお願いします! トリをばしっと決めてください!
五木:演奏もクラシックのオーケストラをバックに唄いますからね。僕大好きなんです!いろんなところのオーケストラとやって、N響ともやったんです。大変なんですよ、1つの曲に80ものパートを書かなきゃいけないから・・・でも、僕は今まで作ってきた財産がありますから、いつでもできます(笑)
JK:今年はもう何やるか決まってるの?
五木:決まってます。
JK:申し訳ないm(_ _;)m
五木:僕はサントリーホールでやるのが夢で、それはもう実現したんですけど、でもあそこは日本最高のホールだと思います。僕あそこで三大テノール歌手のホセ・カルロスを見に行ったんですけど、オペラ歌手ってマイク使わないんですよ。上にある集音マイクだけで・・・それを聴いてびっくりしましたね! オペラってすごいんだなぁって。
出水:歌手としても刺激を受けましたか?
五木:そうですね、オペラもクラシックも何もかも含めて、いろんな音楽を聴くのは自分にプラスになりますからね。
JK:今回も楽しんでください。私たちは応援団ですから(笑)
JK:人生のマサカ・・・まだあるでしょ?
五木:僕は本当にマサカばっかりなんですよ。前コシノ・ファミリーが大阪でパーティやりましたでしょう? 僕もちょうどその時、大阪で舞台だったんで「行きます」って言ったんですよ。でもその日は休演日で、前の日が台風だったんですけど、東京に帰ったんです。劇場の方からは「台風が来ますから帰らないでください」って言われてたんですけど・・・休演日に戻る日、本当に台風になった。ところが! パーティがあるがために普通より早い新幹線に乗ったんです。
JK:それが最後の新幹線だったってこと? そんなことがあったんですか!
五木:最近のマサカは、うちトイプードルが2匹いるんですよ。そのうち1匹が12歳の男の子で、腰を痛めて歩けなくなっちゃったんです。それで車いすをオーダーして、2週間ぐらい経ってから出来上がりました。それを後ろ足につけました。そして歩きました。そしたら、その日から歩けるようになった!
JK:あらら、どうなっちゃったの?? 気持ち・・・??
五木:車いすがいやだったんですよ。いやだったから、自力で頑張るって。もちろん先生からお薬はいただいてたんですけど、腰の痛みも取れ、散歩もできるようになった。車いすも全部用意していたのに使わず、日に日に元気になっていった。ベッドから飛び降りられますしね。だから奇跡だって言ってるんですよ。
JK:犬も精神的にすごいですね! 治っちゃうんだ。
五木:だってレントゲン撮ったら、真ん中の腰の骨がぶつかってて痛いんですよ? でも治っちゃった。病院の看護婦さんたちも、みんな勇気をもらったって言ってました。だから可愛くて可愛くて、毎朝5時に散歩するんですよ。歩いてくれるのがこっちも嬉しいし。あの根性は見習わないと!

五木:パリはしょっちゅう行かれてるんですか?
JK:4~5日前に帰ってきました。パリ変わりましたよ。来年オリンピックがあるでしょう? そのためにコロナだろうが何だろうが、着々と最高のことをしてます。街が様変わり! この3年間行ってなかったから、変わりようがすごく分かります。すごく活き活きしてますよ。
五木:あの歴史的な街が? へぇ~。じゃあ近々行ってみたいですね。
JK:目の前にビジョンがあるっていうのはすごいですね。私はエッフェル塔が好き。どこからでも見える!
五木:しかもちゃんとエッフェル塔が見える場所があるんですよね。
JK:アルマ橋ってあるんですよ。そこに家があるんですけど、そこから見る景色が一番! 夜の8時、9時、10時と1時間おきにイルミネーションがキラキラキラ~ッてなって・・・ああいうシンボルがあるっていいですよね。100年以上前に作ったエッフェル塔やグランパレが今も素敵だってこと。つまり100年前の計画が今も生きてる。
五木:ファッションのセンスがあるからこそなんでしょうね。その辺は日本も見習わないとね。
JK:昔は画家のために屋根裏を解放したんですよ。どの家も、屋根裏部屋は画家のために解放するっていう。だから画家が育つんです。
出水:五木さん、お忙しいと思いますが、今お休みが取れるとしたら何がしたいですか?
五木:まぁこの歳になって、休みって言うとあとは引退しかないというか(^^;)
JK:何を言うんですか! 一生やれますよ!
五木:一生ってことはないですよ(^^;)今はとにかく、今まで歩いてきたペースをどこまでやっていけるか。人間って必ずゴールがあるじゃないですか? だからこれから先は、少しでも楽しく過ごしていければいいなと思いますね。本当に小さなクラブで弾き語りして暮らしたいですね。
JK:粋ですね! そこが満員になっちゃったら大変ね(^^)原点に戻る?
五木:そうそう。僕1人がギター弾いて歌って・・・そういう風に終われたらいいなって思ってます。自分も10代からこの路を歩んできて75歳になろうとしている。自分が貫いてきたことのひとつは、時代は変わりますけど、変わらない努力もできる。それは声であったり、歌そのものであったり、体型だったりイメージだったり・・・そういうものは自分の努力でできることなんじゃないかなと思います。
OA楽曲
M1. 時は流れて・・・ / 五木ひろし