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7月24日(月)の放送は、キニマンス塚本ニキと、「NO YOUTH NO JAPAN」の能條桃子さんがお届けしました。

【外来種、一番おいしかったのは・・・まさかのアレ!?】

学びをとことん楽しんでいく「TODAY'S CLASS」

テーマは、「外来種とのつきあい方」
昨年、毎日外来種を食べるというチャレンジを半年間続けた、
魚を愛する水産系芸人のさかな芸人ハットリさんにお話を伺いました。

6月、アメリカザリガニとアカミミガメが「条件付き特定外来生物」に指定されました。


両方とも日本で親しまれている生き物ですが、アメリカからやってきた外来種で、飼うことや捕まえることは出来ますが、池や川などの自然界に放したり、逃がしたりすることが法律で禁止されました。

そもそも、「外来種」とは、人の手によって本来の生息地じゃない所に持ち込まれた生き物のことを言います。
私たちが毎日食べているお米(イネ)も、縄文時代に大陸から持ち込まれたモノなので、定義では外来種に当てはまります。

外来種が来たことによって、天敵がおらず極端に増えてしまったり、捕食能力が日本の生き物よりも高く、在来種を食べつくしてしまうなど、悪影響のある外来種を「侵略的外来種」と呼んでいて、対策が必要になります。

これまでにも貴重な在来種を守るため、侵略的外来種であるアメリカザリガニを減らす活動が行われ、実際に在来種が戻ってきたというケースがあります。この様に、アメリカザリガニを大量に捕獲するとメリットもありますが、捕獲したアメリカザリガニを別の場所に放ってしまうと、別の場所の生態系が崩れてしまうということの繰り返しになってしまうので、今回のような法律がつくられました。

昨年、そんな外来種を半年間食べ続けるというチャレンジを行ったハットリさん。中でも一番美味しかったというのが「ウチダザリガニ」。北海道などに生息していて、アメリカザリガニよりも大きく、見た目はロブスターみたいで、味も濃く、身がしっかりしているんだそうです。

そうやって、外来種を食べ続けることで、食べることを勧めすぎるのも良くないと気付いたというハットリさん。
よく聞くのが、外来種を地域の名産品にしようとする動き。外来種が名産品になり、それを使ったレシピや関連の工場をつくるとなってしまうと、今度は外来種がいなくなって困る人たちが出てくる。

産業として推し進めてしまうと、外来種が必要な人とそうじゃない人が衝突してしまう。そもそも、侵略的外来生物はサステナブルではあってはいけないということを念頭に置いておかないといけないと仰っていました。

▼琵琶湖で釣ったオオクチバス

外来種、一番おいしかったのは・・・まさかのアレ!?の画像はこちら >>

▼琵琶湖のバス ムニエル

外来種、一番おいしかったのは・・・まさかのアレ!?

【アシタノ Chat Lounge】

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月曜日は、TBSラジオ 崎山敏也記者の「さっきーの現場報告」

今回は、熊本県に2013年まであった、ハンセン病療養所「待労院診療所」の記録を伝える資料館「コール館」の取材報告。

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