TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」毎週火曜日よる9時30分から放送中!

10月10日(火) 放送後記

毎日を気持ちよく、ごきげんに暮らすための、“おしんり”トークバラエティー。マンスリーパートナー・峯岸みなみさんとお送りする今週は、

TBSラジオ フェムテック/フェムケアWEEK

おしんり研究所では生理やPMS、不妊治療、妊娠・出産、婦人科系疾患、更年期症状に関することなどリスナー研究員からの悩みが届いたり、そんな悩みから見つけた"真理"を紹介してきました。
ピンクリボン他、女性の健康に関する啓発が様々な形で行われている10月!TBSラジオでは各番組で、女性の健康課題と向き合っていますが、おしんり研究所では"PMS(月経前症候群)"にスポットを当てました。

特別ゲストとして、PMSのことなら、何でも来い!という産婦人科医の髙橋玲奈先生をお迎え♪

PMSの症状は150~200種類!?気になる事があればすぐ婦...の画像はこちら >>

バービー:みぃちゃんは生理含め、PMSの症状はどうですか?

峯岸:私は20歳前半でやったダイエットがきっかけで生理不順で。生理がくるのが、3~4ヶ月に1回とか、そういう時期もあって。生理周期が掴みづらい日々を過ごしてました。でも最近はダイエットも昔ほどガシガシやらなくなって、ちょっとずつ周期が戻ってきました。

バービー:ほう!

峯岸:そこで初めて「みんなが悩んでいたのはこれだったんだ・・」と知りました。症状としては、ダウナーに入ったり、イライラしたり涙脆くなったり。あとは体が1~2倍になったように感じるむくみ。これはここ数年、感じていますね。

バービー:不順歴は長かったんだ?

峯岸:5年ぐらい不順でした。でも正直、ラクはラクで・・。婦人科も行って、原因もハッキリしていて。これが3年とか来ないなら大変な事なんですけど。

「人より少ないのなら、ラクだな!」なんて思っていたんですが、大人になると大事な事だし、婦人科は気になる事があれば、行くようにしています。

バービー:行きつけがあるのは良いですね!私は生理だけに留まらず、全体的に"婦人科系疾患のデパート"と言われるぐらい、なんでも兼ね揃えております・・!

峯岸:それはどういう?

バービー:PMSで言うと、痛いぐらいの下半身のむくみとか・・落ち込みぎみになる事もあるし・・のぼせて頭が働かないみたいな事もあるし・・食欲がある時もあるし・・逆に何も食べられないぐらいお腹が痛い時もあるし・・毎回違うから、どうも対応が難しいんだよね。

峯岸:かなり重めですね・・。

バービー:重めだね・・。今月はどうでしょうか・・!?みたいな、そんな感じで。振り回されて生きていくのが嫌で、色んな事を試してる!PMSと生理に向けて、1ヶ月走っている!と言っても、過言ではないぐらい・・色んな対策をガッツリやってます。

峯岸:私は思春期にPMSを意識してこなかったので、2人の話を聞くのを楽しみにしてきました。ここから学ばせていただくという気持ちです!

PMSの症状は150~200種類!?気になる事があればすぐ婦人科へGO!

今回、番組でのアンケート調査「おしんりサーチ」では、こんなことを聞いてみました。

女性特有の症状で気になるトピックは?

1 位:生理・PMS 関連 102 票
2 位:婦人科系疾患 70 票
3 位:更年期症状 59 票(うち、30 人が 40 代以上)
4 位:妊娠・出産・産後ケア 34 票
5 位:妊活・不妊治療 31 票

ということで・・「生理 PMS 関連」がダントツ。

峯岸:そもそも「PMS」って言葉は最近よく聞くようになりましたけど、改めて、一体、何なんですか?

高橋:「PMS」は、Premenstrual Syndrome の略。日本語訳にすると「月経前症候群」と言います。月経前の 3~10 日の間に続く精神的、身体的な症状で、月経が始まるとともに症状がおさまったり、なくなったりするものを指します。PMS の症状は"150~200種類ある"とされ、症状の重さや出方、タイミングなども人によって様々なんです。

バービー:いや本当にPMSって言葉が無かったらどうなっちゃうの!?って思うくらいPMSです。

峯岸:本当ですよね!この言葉が無かった時は原因不明の体調不良って思ってたんですかね・・。

高橋:PMSっていう言葉が認知されるようになって、治療に来られる方もすごく多くなったので、それはすごく良かったなと思いますね!

峯岸:あの謎の落ち込みも・・あの謎の倦怠感も・・PMSが理由だったんだって、理由が分かると人って安心出来たりしますよね。

バービー:ホルモンのせいなのよ!あなたのせいじゃないよ!って事ですよね。

PMSの症状は150~200種類!?気になる事があればすぐ婦人科へGO!

ここからはおしんリサーチで届いたお悩みをいくつか紹介しますね。

*リスナー研究員(30代)
生理1週間~10日程前からのPMSで家族に当たってしまい自己嫌悪に陥る事。皆さんはどのくらいPMSが影響していて、どの様な症状なのか気になります。

*リスナー研究員(20代)
ヘルペス。女性特有なのかはわかりませんが、免疫力が下がると、iラインのところにヘルペスができます。初めてヘルペスができたのは大学1年生のとき。その時まだ処女だったにも関わらず、病院に行ったら「遊ぶのもほどほどにね。」と言われ、体質なのに…と思ったことがあります。その後も薬局に行くと「自分の身体を大切にね」と言われ、違うのに…と悲しくなりました。

今もたまになりますが、同じようなことを言われたら、笑ってスルーできるようになりました。違うと言いたいのに言えないのは難しいですね。

*リスナー研究員(20代)
おりものでおまたがかゆい。

高橋:「遊ぶのもほどほどにね。」とかひどいですね。こういう風に言われちゃうと治療に行きたい人が行きづらくなっちゃいますよね・・。性病=遊んでる、は違うと思います。

峯岸:一括りにされちゃうんですね。

バービー:「おりものでおまたがかゆい。」も分かる、かゆいよね・・。

高橋:女性って"かゆい時期"長いと思うんですよね。生理前もおりものが増えたりしますし、生理中もナプキンとかでかぶれやすかったりするし。"かゆい"って症状が恥ずかしくて、ほっといて、かいちゃって、どんどん悪循環になる方も多くて。婦人科だと「なかなか来れなかったんですけど、数年かゆかったです!」って頑張って来られる方が多いんですけど、何年もかゆかった、って、とってもツラかっただろうなと思います。

バービー:"かゆみ"で受診したらどういう治療をしてくださるんですか?

高橋:おりものが出る原因が"子宮頚がん"なのか?"性病"なのか?などを調べて、根本的な治療をしつつ、かゆみの治療をするという感じです。

峯岸:私もすっごいかゆい事もあったけど、我慢しちゃってた時期もありました。でも、1つの婦人科の行きつけを作った事によって、一度見せてるし、変化も分かってくださってるし、ちょっとの事でも行きやすくなりました!

バービー:確かに行きつけいいよね!!

PMSの症状は150~200種類!?気になる事があればすぐ婦人科へGO!

バービー:他にも、20 代、30 代、40 代と共通して多くみられるのは「加齢や出産で PMS の変化を感じている」という回答だったんですけど、これは・・変わるものですか?

高橋:PMSの症状は多種多様なのと、外因的なストレス、例えば、産後に睡眠不足になってしまったとか、パートナーとの問題だとか、介護の問題だとかで症状は変わる可能性もありますね。変わらない人もいれば変わる人もいるって感じですね。

バービー:でもこれ、生理痛が重い、とかになってくると、筋腫だったり、内膜症が進行していて、痛みとかPMSがひどくなる場合もあるんじゃないですか?

高橋:それもありますね。あと結構あるのが・・生理痛があって痛み止めを飲んでいたけど「痛み止めが効かなくなった」という方が多かったりするんです。でもそれは痛み止めが効かなくなったのではなく、自分の病気が進行している可能性があるという事かもしれないので、ぜひ早めに受診してほしいですね。

バービー:なるほど。こういう婦人科系疾患とPMSは関係ないんですか?

高橋:あんまり関係ないですね!ホルモンバランスがちゃんと取れているからPMSがあるって感じなので。本人が困ってなければ、治療しなくてもいいんですけど、内膜症や筋腫がある場合は生理がある年齢のうちはどんどん大きくなってしまうので、治療したほうがいいかなと思いますね。

峯岸:様々すぎて難しいですね・・。どういう時に病院に行ったほうがいいとか、目安はありますか?

高橋:私がよく言うのは、いつものパフォーマンスが生理前や生理中に発揮出来ないのであれば、婦人科を受診してほしいという事です。

峯岸:問題ないかもしれないし、何かよくない事があるかもしれないし、ひとまず行った方がいいって事ですね。

PMSの症状は150~200種類!?気になる事があればすぐ婦人科へGO!

バービー:筋腫だったり、内膜症の疾患がある人は多くなっているんですか?

高橋:そうですね・・昔の人は出産回数も多くて、妊娠・出産の間は生理が止まるじゃないですか?なので、人生で生理が平均50回しか無かったんですよね。それが今の人は2人出産したとしても、平均450回ぐらい、9倍に増えてるんですよね。

バービー:9倍の生理を体験している!?勘弁してくれえ・・。

高橋:生理を繰り返すと子宮内膜症の発症リスクが高くなると言われています。あと、排卵が起きているという事は卵巣の壁を突き破っているという事なので、実は卵巣にあまりいい影響は無いんですよね。なので、妊娠希望してない人が毎月排卵が起きている事で卵巣ガンのリスクが高くなったりして・・卵巣ガンや子宮内膜症は現代病と言っても過言ではないかなと思いますね。

バービー:ちょっと・・時間足りないね。笑

峯岸:ですね・・本当に勉強になります・・!

バービー:理解度というか、興味の度合いも人それぞれすぎてね・・。すでに自分にあった対策をされている人も多いと思うけど、悩みや困りごとは尽きないのが現状。同性同士でも、それぞれに違いがあって、わからないことがあるんだから、この現状を女性だけのものにせず、こうやってどんどん声に出して、理解が深まっていったら・・いいよね!

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