東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方はもちろん、多摩地域以外の方も大歓迎!という番組、TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。

今週は、ゲストに国立市にあるスナック「水中」のママ、坂根千里さんが登場! 一橋大学卒業したばかりという坂根さんがスナックを始めるきっかけなどを伺いました。

土屋:さっそくゲストのご紹介でございます! 国立市にあるスナック「水中」のママ、坂根千里です! よろしくお願いします!

坂根さん:よろしくお願いします!

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土屋:改めてなんですけど、つる子さんから辻さんのプロフィールを!なんか80's風な素敵な感じで。

坂根さん:肩パットを入れてきました(笑)。伝わるかなと思って。

土屋:つる子さんから坂根さんのプロフィールの紹介をお願いします。

つる子:はい。

坂根千里さんは、1998年生まれ。多摩地域の「八王子市」のご出身。学生時代からスナックを愛し、一橋大学を卒業後、国立市にあった「すなっく・せつこ」を引き継ぎ、2022年3月、スナック「水中」としてリニューアルオープン。お店ではママを務め、“ちり”というニックネームで親しまれています。

土屋:お名前は千里さんだけど、“ちり”って呼ばれているんですか?

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坂根さん:そうです。いわゆる源氏名というのがありまして。

夜は“ちり”という名前でやらせてもらっています。

土屋:スナックではどう呼ばれているんですか?

坂根さん:“ちりちゃん”とか“ちりママ”とか呼ばれていますね。

土屋:じゃあ今日は、“ちりママ”と。

坂根さん:よろしくお願いします。

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一橋大学を卒業後、スナックのママに。

土屋:僕はスナックというものに入ったことが、ほぼ無いので。

つる子さんは?

つる子:私は落語の師匠の方々がスナックがお好きで。ご一緒させていただく機会がありました。でも、女子1人で行ってもいいものなのかとか、楽しみ方を聞きたいですね。

土屋:“ちりママ”はお若いですよね。スナックのママといえば・・・

坂根さん:そうですね。まだぺーぺーのスナックママという感じで駆け出しです。

土屋:色々と聞きたいんですけど、びっくりですよ! 国立にある「一橋大学」を卒業! 大学では何を勉強されていたんですか?

坂根さん:「一橋大学」では都市計画とか社会学を勉強しておりました。

つる子:礼央さんが好きそうな(笑)。

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土屋:最高だね! “ちりママ”をこの番組の準レギュラーに! 

坂根さん:(笑)。

土屋:「一橋大学」にはご実家の「八王子」から通っていた?

坂根さん:途中まで「八王子」から通っていて、途中から「国立」に住んでいました。

土屋:「八王子」はどこですか?

坂根さん:最寄駅は「西八王子駅」です。

土屋:「国立」に来たのはいつからですか?

坂根さん:自分が19歳の時ですね。

土屋:大学2年くらい?

坂根さん:そうです。

土屋:「国立」は南口ですか?

坂根さん:私は「谷保」に住んでいました。

土屋:「谷保」ね、はいはい~! 「南武線」の主要な都市の一つと勝手に思っています!

坂根さん:私もそう思っています!

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土屋:「谷保」の話もたっぷり伺いたいと思いますが。まずは、「一橋大学」からスナックのママという経歴が。ちょっとこんなことを言うのもなんですけど・・・なぜスナックなんですか?

坂根さん:「一橋大学」に通っていた時に、「すなっく・せつこ」さんでアルバイトをしていたんです。私がカツカツと就職活動をしていたら、ママさんが<就職するならこっちの事業を継いだら~?>って言われて。

つる子:ほお~。

坂根さん:半分冗談だろうと思って聞き流していたんですけど。スナックというのが、どうしても魅力的で。面白いかも!?面白いことができるかも!?っていう自分の勘違いもあって、引き継ぐ形になりました。

土屋:じゃあ、ここからオジサン的な発想で聞きますよ。お父さん、お母さんは、大丈夫でした? 一橋大学に入れて、卒業してすぐですよ? オジサンの感覚からすると心配ですけど、どうですか?

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つる子:(笑)。

坂根さん:一番最初は反対でしたね。絶対うまくいかないし、やめときなって。やっぱり会社に入って勉強しなさいって言われました。

土屋:反対されても・・・

坂根さん:特に、父から反対されていたんですけど、父に銀行に提出するような事業計画を出して(笑)。これで私は絶対に大丈夫ですって、なんとか説得しました。

土屋:それはやっぱり都市計画の勉強が生きたんだ!?

坂根さん:でも話している内容はスナックという(笑)。

土屋:ちょっとで良いんですけど、お父さんが納得したという都市計画の一部はどんなものだったんですか?

坂根さん:一つのスナックを運営するのに、毎日お客さんが何人くらい来たら私の食い扶持が無くならないかとか、これだけお金を落としてくれたらとか。こうやって生計を立てるということもあったと思います。何よりも、そういう計画を形にして、スナックをやりたいって言ってるだけじゃないんだなという姿勢を見てもらったのはあると思います。

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土屋:スナックというより、まずは自分が生きていくという計画を見せたということでやっていいぞと。

坂根さん:そうですね。

土屋の「谷保駅」周辺トークに「解像度がすごい!」

土屋:「谷保」という大都市とお世辞にも言えない所ではあるんですけど、スナックは「谷保」のどこですか?

坂根さん:「谷保」からは徒歩3分という、本当に近い所なんですよね。

土屋:ここからはつる子さんを放っておく可能性があるけど・・・

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つる子:(笑)。

土屋:「甲州街道」よりは南ですか?

坂根さん:「甲州街道」より北です。

土屋:「国立」よりの方ですね。「谷保」は駅前にロータリーがありますよね。駅を背中にした場合、ファストフードのお店が右側にあって・・・

坂根さん:はいはい(笑)。

つる子:(笑)。

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土屋:左側の本屋さんはまだありますか?

坂根さん:あ、なくなっちゃいました。

土屋:そのあと、「国立」へ行く方にスーパーが潰れちゃって大変だったですけど?

坂根さん:今は大きな資本が入っていますね(笑)。

土屋:ああ、そうですか。で、スナックはどこですか?

坂根さん:そうですね。そのファストフードを通り過ぎてすぐ右に曲がった所にいわゆる飲み屋街があって、そこにあります(笑)。

土屋:ああ、そうなんですね。

つる子:もうわかったんですね(笑)。

土屋:「谷保駅」から近いです! 「すえひろ亭」というレストランがあってパチンコ屋さんもあるってことで、国立駅に向かう道はファミリーレストランもあって家族でも楽しめる所なんですよ。

坂根さん:すごい解像度ですね(笑)!

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つる子:(笑)。

坂根さん:びっくりしちゃいました! 情景が思い浮かびました! 

土屋:甲州街道からだと、そこを曲がらないといけないので。

坂根さん:これ、何人が聞いてわかってるんですか(笑)!

土屋:「甲州街道」に行くのに、右折するパターンが2パターンあるんですよ。どっちも行ける。今の話が通じる人がいたら大笑い。<近い!><手前で曲がるのかい!><奥の方だろ!>って。

坂根さん:そうですね(笑)。

つる子:(笑)。

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土屋:もともと「谷保」にスナックがあったわけだから、お得意さんというか固定客もいたってことですよね?

坂根さん:その通りです。ママさんが年齢の都合でもう続けられないってことだったんですけど、本当に愛されているスナックで。なのでお客様もついていて。私が引き継いだ後も楽しんでいただけるようなお客様で。

土屋: ちなみに。「谷保」ってスナックは他にもあるんですか?

坂根さん:(小声で)あります。

土屋:その一角にスナックが多い?

坂根さん:密集しているわけではなく、点在している感じです。私が今、パッと思い浮かぶだけで6店舗くらいはあります。

土屋:ファストフードの所のあそこと・・・解像できるので。ジョナサンの向かいにスーパーみたいな所があったじゃないですか・・・

坂根さん:すごーい。

土屋:駐車場の向かいの・・・

坂根さん:今、ジョナサンじゃなくなっちゃってるんですよ。

土屋:うわー、ショック! “コーヒー&レストラン”でお馴染みのジョナサンじゃないんだ。

坂根さん:「むさしの森珈琲」に。

土屋:すかいらーく系列ね。やっぱ、そっちの方にシフトしたんだ。コンセプトがはっきりしているから。お客さんのターゲットを絞りやすいから。

坂根さん:なるほど(笑)。

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土屋:駐車場もしっかりしているので。

坂根さん:すごいですね(笑)。

土屋:すみません(笑)。

坂根さん:旧ジョナサンの近くにスナックはあります。

土屋:その先に「万豚記」があって。ちょっと辛めの麻婆豆腐で。

坂根さん:そうなんですよね、豚のイラストの。

土屋:そう。その斜向かいが、「しゃぶ葉」で。合ってますよね。

坂根さん:合ってます、すごい。

土屋:はい。「しゃぶ葉」もすかいらーくグループですからね。何店舗かあるんですよね。

「スナック」の定義とは?

土屋:僕はスナックの概要がをあまりわかってないんですけど、何をもってスナックなんですか? どういう形態なんですか?

坂根さん:スナックはもともと“スナックバー”と呼ばれて、歴史から言うと東京オリンピックがあった1964年に海外からたくさんお客様が来るから、風営法が厳しくなって。軽食を出す“スナックバー”なので夜のお店ではないというところから生まれたんですよ。従業員が隣に座ったり、接待することは禁じられているんです。カウンター越しに接客するのが原則ですね。

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土屋:ここが大事なルールなんですね。で、その軽食や料理を作ったりはできるんですか?

坂根さん:もちろんです。小鉢のものだったり。スナックって妙齢のママさんがいて手料理が出てくるような。定義は曖昧なんですけど、それが基本ですね。

土屋:基本は飲食店ということで合ってますか?

坂根さん:そうです。あとはカラオケがあったり。

つる子:ああ、そう! カラオケがあるのがスナックですよ! 

土屋:つる子さんの周りの師匠方は。

つる子:ああ、スナック好きの落語家の師匠方はほんとにいっぱいいますよ。

坂根さん:歌が上手だったり。

つる子:そうなんです! 歌いたいからスナックに行くという。

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土屋:カラオケ屋さんじゃなくてスナックで歌いたいという。

つる子:そうなんです! 他のお客さんも聞いているからちょっとしたステージ感覚もあるのかな。

坂根さん:やっぱりみなさん、舞台慣れされているから(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:また、ママが褒めるのが上手なんじゃない? それも・・・

坂根さん:そうです、それもママの役割ですね。どんな・・・<味があるねえ~><曲のセンスが良いねえ~>とか(笑)。

つる子:(笑)。

坂根さん:<うまい!>だけじゃすくいきれないことがあるので(笑)。

土屋:歌唱じゃないところを褒める(笑)。

坂根さん:<この歌詞、今の季節にぴったりだね~>とか(笑)。

土屋&つる子:(笑)。

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人気スナック店のママを引き継ぐ

土屋:“ちりママ”はスナックのままとしては若いじゃないですか。普通のスナックのママは何歳くらいがスタンダードなんですか?

坂根さん:ボリュームゾーンは70歳代くらいですね。

つる子:わお!

土屋:そこがボリュームゾーンなんですね!

坂根さん:スナックに行くとママが70代だったり、若くて60代。

土屋:以前の「せつこママ」はその年齢だったんだ?

坂根さん:はい。70代でした。

土屋:じゃあお店のお得意さんは、70代のせつこママから20代の“ちりママ”に!?

坂根さん:そうですよね。

土屋:うちのワタナベエンターテインメントという事務所の社長も、渡辺晋というすごい有名な人から娘に代わったから、娘に何ができるんだ!?みたいな。そのプレッシャーが大変だったという話を、もう200回くらい聞いてるんで(笑)。せつこママがよかったというお客さんもいたと思うですけど?

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坂根さん:もちろんいましたよ。ママがそこで20何年間守ってきたスナックなので。私になってがらっと雰囲気も変えましたし、<ママのあの感じは無いんだね、、、>ってことはあったと思います。

土屋:スナックのママにとって、何が一番大事なことなんですか?

坂根さん:忌憚ない意見というのは、一つあると思います。どこよりも“家”っぽいお店なんだろうなと思います。なので、家に帰る前に自分のホームタウンに帰ってきて、まだ家に帰りたくないんだけど立ち寄るようなお店がスナックなんだろうと思います。

つる子:なるほど。

坂根さん:お店で持ち上げてくれたり楽しいというのはもちろんあると思うんだけど、1対1の人間としてコミュニケーションするというのは重要なのかなと思いますね。

土屋:“ちりママ”に<ダメだよ、それは>って言われた方がグッとくるよ。

つる子:ああ、そうですね。

土屋:それ素敵ですねとか今度ぜひ!みたいな、うわべだけの話をするためだけにスナックに行くわけじゃないんだなって。今日話して、人の懐に入るのが上手だなって感じるもん!

坂根さん:とんでもない(笑)。まだまだです。

土屋:冒頭の“肩パット”トークでとりこになったもん!

坂根さん:入り、肩パットでバッチリでした(笑)! 

つる子:(笑)。

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「スナック水中」は継承して売上1.6倍に!

土屋:そんな“ちりママ”がいる「スナック水中」は、どういう特徴のお店なんですか? 水中というくらいだからさ。

つる子:以前のせつこママからは変わっているわけですもんね?

坂根さん:はい、そうですね。「スナック水中」は老若男女が入れるスナックということをコンセプトにしていて。引き継いだお客さんはもちろんのこと、入りにくいと思われる若い人や女性が入れるお店として作っております。

土屋:「水中」というと潜る感じがするけど、なんでこの店名なんですか?

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坂根さん:半地下にあるお店なんですよ。私がこれだけスナックを好きになったのが、「すなっく・せつこ」にいた時、お客様が楽しそうにしていて、<ママ、帰るよ~>って言って、水中からザバッと出て現実世界に帰っていく感じがして。日常でつまらないことがあっても、半地下の世界にいてまた明日からも頑張ろうって思った時に、ここは水中なんだなって思って。そんな場を作りたくてその名前にしました。

土屋:竜宮城じゃないけど、別の世界に行って楽しんでまた戻ってくるという。「スナック水中」は何年目ですか?

坂根さん:もうすぐ2年です。

土屋:自分の中では順調ですか?

坂根さん:ありがたいことに、承継する前の売上が1.6倍になっております。

つる子:だって前の「すなっく・せつこ」も人気店だって伺いましたよ? すごい!

土屋:うちの番組スタッフが見つけてきて、<良い人がいましたよ!>って。自らの足で稼いだ情報が「スナック水中」さんだった。

坂根さん:歌も歌っていただいて(笑)。

土屋:ええ!?

つる子:(笑)。

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坂根さん:しかもキリンジの曲が上手で(笑)。何も知らず、<めっちゃ上手ですね!>って(笑)。

土屋:こういう話を聞いて「谷保」まで行ってみようかっていると思いますから。「スナック水中」に行く前にも後にも、「谷保」という所を知ってもらいたい、と。僕も「国立駅」が最寄り駅の人間としてはね。「谷保」というと、何がありますか?

坂根さん:やっぱり「谷保天満宮」という大きな神社がありますので・・・

土屋:ちょっと待ってください! 今、キリンジを歌ったディレクター(片山)から<その話は翌週へ!>と。

つる子:翌週に行きますか!

土屋:ちょっと待ってくださいよ。片山君から<今回は1週分なんです>って。

つる子:そう、1週分と聞いてましたよ!?

土屋:やっぱ足を運んだから。「スナック水中」、2週行きたいって。

坂根さん:(笑)。

土屋:来週は「谷保」の他のスポットについて伺いたいので、どうぞよろしくお願いします。来週も「スナック水中」のママ、“ちりママ”にお話を伺います。ありがとうございました!

坂根さん:ありがとうございました!

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