水谷隼、投資にハマる。気になる損益は?
向井:水谷さんは投資の方でもね?
水谷:そうですね。
向井:いつぐらいからやられてたんですか?
水谷:やってたのはもう2018年ぐらいからなんで、もう6年、7年目ですかね。
向井:投資を始めるきっかけは何だったんですか?
水谷:元々知り合いの方がプロのトレーダーをやってたんですよ。「すごい投資って難しい世界なんだよ」って話をされていて、「難しい」って事にもうピンと来ちゃいましたね!やりたいな、勝ちたいな、っていう。
向井:後ほど本のお話もするんですけど、その中にも卓球を選んだ理由が難しいからこそ、っていうところがあるみたいですね。
水谷:はい。人が出来ないことって、やりたくないですか。「自分ならできる!」みたいな、みんなが「私は無理、無理。」って言ってたら僕はそこに挑戦したいタイプの人間なんですよ。なので投資もそうだし、卓球もそうだし。「難しい」とか、みんなが「つまらない」とか言ってるものに対して僕は全力を注ぎたいタイプです。
向井:僕らももちろん投資に興味はあるものの。
滝沢:そう。
向井:けどまさに「難しいんじゃないか」とか。
滝沢:怖そう。
向井:失敗しちゃうんじゃないか・・・みたいな事でできないんですよ。
水谷:あ、やってないんですか?
向井:やってないんですよ。
滝沢:怖いです。
水谷:やった方がいいですよ!!
向井:本当ですか?(笑)水谷さんのインタビューを僕いくつか読んだことあるんですけど、投資の勝ち負けっていうのはアレですけどどうですか?損得みたいなところで言うと?
水谷:6年やって一度もプラスになった年ないんですよ。
一同:(笑)
水谷:アドバイスしますよ!投資の!もしやるならすごいアドバイスいっぱいします。
滝沢:それは嫌です!怖すぎます!
向井:なんか都内に一戸建て建てられるぐらいの額負けてるっていう?
水谷:負けてます。家買おうと思っていっぱい投資したら家買える分負けちゃいました。
一同:(笑)
元プロ卓球選手・水谷隼の卓球との出会い
向井:卓球との出会い、これは?元々いろんなスポーツやられてたんですよね。
水谷:はい。サッカーとかソフトボールとかミニバスケットとか球技ですね。
向井:その中でもやっぱこの卓球っていうものにさっきも言ったように難しさとかに、逆に魅力を?
水谷:難しさですね。卓球って今若い子たちすごい活躍してるじゃないですか。僕のときも、若い子、本当に7歳、8歳の子が20歳とか30歳に勝つんですよ。これスポーツでなかなかないんです。どうしても筋力だったり頭脳が要求されるんですけど、卓球って若い子がそういう大人に勝ったりとか、逆におじいちゃん、おばあちゃんがそういう若い選手に勝ったりとかっていうのも起こるのが卓球なんで、まずそこがすごい面白いなって思いましたね。
水谷隼、中学2年生で単身ドイツへ留学
向井:かなり早い段階でドイツに?
水谷:中学2年生で僕ドイツに留学してるんですよ。僕はそこから5年間ドイツに住んでたんで。
向井:5年!?
水谷:5年間ドイツに住んでました。
向井:1人で行ったんですか?
水谷:先輩が3人いたんですね。卓球界の。計4人で行って、練習も一緒にして、週末はみんなそれぞれ別のチームにいるんで、1人でその試合のところに行って帰ってきて、また練習するっていうのが5年間ありました。
滝沢:中二で行って、中三はどうするんですか?中三はどこで?
水谷:中三もドイツで。
滝沢:あー、なるほど!
水谷:でも学校には行かずにずっとドイツに住んで、もうプロと同じですね。朝から晩まで練習してっていう生活なんで。
成績が大きく伸びたきっかけは全治1年半の大きなケガ
向井:ドイツへいざ行ってみて、何年かやってこれ全然駄目じゃんって思ったら耐えられないと思うんですけど、そう思う期間ってなかったですか?
水谷:怪我ですね、やっぱり。アスリートの一番の敵は怪我なんですよ。16歳のときに疲労骨折しちゃって、ドイツで。
滝沢:手首とかですか?"
水谷:スネですね。
向井&滝沢:スネ!?
水谷:スネ。意外と思われるかもしれないんですけど、スネを怪我してしまって。骨密度が当時82歳って言われて、めっちゃ骨がもろかったんですよ。
向井:これだけ運動してるのに。
水谷:全然体のケアとかしてなかったんで。
向井:1人で行ってるし。
水谷:自炊も1回もしなかったんですよ、5年間で。外食ばっかり。しかも当時卓球ってマイナー競技だったんで、そういう指導もなかったんですね。全然指導もなくて、とにかく好きなものを食べて好きなものを飲んでたら、骨折しちゃって、それが全治1年半ぐらいかかっちゃったんで。
滝沢:そんなにかかるんですか・・・。
向井:100%全ぶりしたものが1年半、ちゃんとできない、ってなったら不安ですよね?
水谷:だから怪我していてもやったんですよね。治療をしながら練習もするし、それこそ世界卓球も骨折したまま出たんですよ。
向井:え!?
水谷:多分公にはしてなかったんですけど出ていて、それが最初の世界卓球の団体戦で全敗。ワーストタイ記録っていうめちゃくちゃ不名誉な記録を樹立した立役者になりましたね、僕は。
向井:その時のメンタルって?
水谷:いやもう結構やばい。ドイツ行ってやっぱ失敗だったかな、とか。オリンピックも出てないときだったんで。
向井:伸びたんだ!
水谷:一気に伸びました。
向井:それって自分で分析するとなんでだと思いますか?
水谷:もうやりたくてやりたくてしょうがない、卓球がしたくてしたくてしょうがない期間が1年半たまってたんで、もう毎日楽しいんすよね。それまでやっぱつらいとか、ちょっと休みたいとかって気持ちもたまにあったんですけども、それがウズウズしてたのがずっとあったんで、そこからもうずっと楽しいし、成績も伸びるし、っていうので、怪我は良かったとは思いますけどね。
元プロ卓球選手・水谷隼流メンタルコントロール術とは?
向井:メンタルコントロールみたいなのって、本を読んだりとか、そういうもので学んでできるようになるものですか?それとも元々自分がメンタル強いって方なのか、どっちだと思いますか?
水谷:勉強ですね。
滝沢::勉強!
向井:なんとかなるもんですか?
水谷:なんとかなります。勉強とあと経験ですね。ロンドン五輪のときはメンタルがすごく弱かったから駄目だったんですよ。
向井:なにで勉強を?
水谷:まず講義行きますね。メンタルのプロフェッショナルな方がいるんで、その方の本読んだりとか、実際に講義聞いたりとかして「そういう発想があるんだ」みたいな。試合前とかに例えば、試合って緊張してるし、絶対勝たなきゃいけないっていう気持ちになるじゃないですか。そういうメンタルのプロの方は「楽しんだ方が良い」みたいなちょっと違う視点から入ってくるんですね。実際自分が今日は楽しもうみたいな感じでいると実際プレーが良かったりとか、逆に「今日絶対勝たなきゃいけないから絶対勝つぞ、相手を潰すぞ」っていう気持ちで行くと逆に筋肉が硬くなって、プレーも悪くなったりとかっていうので、経験して、実行して、反省して、っていうのをずっと繰り返していくと、どんどんどんどんメンタルも成長していきますし。あとメンタルって目に見えないじゃないですか。目に見えないから僕、限界もないと思っていて、だから勉強すればするほど、めちゃくちゃ伸びしろあるなと思って。ずっと勉強ばっかしてましたね。