日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
先日、洗濯洗剤を買おうとドラッグストアに行った際に、種類が多すぎて迷ってしまった杉山アナ。
仕事のスケジュールや雨の影響でどうしても部屋干しすることが多いので、それに対応してくれるものがよいのですが、「部屋干し用」って、普通の洗剤と何が違うの?という疑問が!
教えてくれたのは、洗濯ハカセこと、神崎健輔さん。
そもそもですが、部屋干し=洗濯物がにおいやすくなる。というイメージがありますよね。
なぜ部屋干しすると臭くなるのか?また、外に天日干しした場合、そうならないのはなぜなのか?伺いました。
・部屋干しで嫌なニオイがする最も大きな要因は、繁殖した雑菌から出る分泌物。
・天日干しの大きな違いは、紫外線の殺菌効果が得られること。雑菌の繁殖を防いでくれる。ほかには外にホスト、風通しがいいので早く乾燥します。
・花王の研究結果では「5時間以内に乾かしましょう。それを超えると臭う可能性が高くなります」という、論文発表されているんです。私の経験上でも6時間を超えると匂います。
・天日干しなら太陽の熱や風のチカラなど条件が揃っている。
洗濯洗剤の“部屋干し用”と普通のタイプでは何が違うのか?
・雑菌を抑える機能があるかどうか。例えば、ライオン「ナノックスワン」ですと、3種類ある中で、紫色の「ニオイ専用」には抗菌剤が入っています。他の商品には入っていません。
・洗濯事情は昔に比べれば機能がアップしていて、汚れ落ちは格段によくなっています。汚れ落ちではわかりづらく、ニオイへのニーズが高いので各社積極的に取り入れています。
結局、何を買えばいいの?ということですが「部屋干し」「ニオイ専用」のような商品なら、どれでも効果あります。とのこと。
神崎さんが教えてくれた洗剤3つ、ご紹介します。
・ライオン「ナノックスワン」シリーズ(液体タイプ・税込557円)「スタンダード」「プロ」「ニオイ専用」の3種類。「ニオイ専用」には“抗菌成分”が入っているとのこと。
・花王「アタックゼロ 部屋干し」(液体タイプ・税込547円)「無菌レベルの消臭力」というキャッチフレーズ。
・P&G「アリエール ジェレボール 部屋干し」(税込377円)→最新の「ジェルボール3D」の洗浄力はすごい!とのこと。
(3Dになる前は、洗浄力は良くなかったそう)
※価格は番組の購入時のもの
「だったら、全部、部屋干し用でいいのでは?」と思うのですが・・・
部屋干し洗剤には弱アルカリ性が多かったり、漂白剤成分が配合されていたりと、普通の洗剤より洗浄力が高いことが多いそうです。
・ニオイの原因となる汚れをしっかり落とせるんですが、高い洗浄力や漂白成分で、衣類の傷みや色落ちする可能性があります。
・デリケートな素材や色落ちしやすいデニム素材には不向きです。
・ということで、使い分けが必要なようです。
浴室乾燥機の場合は?
神崎さんによると・・・
「大事なのは、乾燥までの時間。部屋干し用を使うことも大事ですが、洗濯物を並べすぎて、乾く時間が長くなることがよくない。洗濯物が多い場合は、浴室乾燥機にかけるものを厳選しましょう。」とのこと。
この時期に部屋干し用がおすすめの理由
ちなみに、いまの時期、「夏の終わりで気温がそこそこ高く、湿度が高いとき」は、洗濯物が乾きづらい上に温度があるので、雑菌の活動が活発になりやすいだそうです。普段、ニオイが気にならない方でも、「部屋干し用洗剤」を積極的に使ってもいいかもしれません。とのことです。
さらに、「洗剤の残りカス」も雑菌のエサになってしまう可能性があるので、雨の日や、梅雨時期には、すすぎを2回以上にするのがオススメとのことでした。
雨が多いこの頃。部屋干しするときは参考にしてみてください!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)