日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
ゲストは、米粉専門家で料理研究家の高橋ヒロさん
この暑いタイミングにおすすめのお菓子と、夏休み・お盆休みという少し時間のあるタイミングに挑戦してみて欲しいレシピを教えていただきました!
米粉を使うことのメリット
米粉はグルテンを含まないため、混ぜすぎても硬くなる心配がありません。小麦粉のようにグルテンを含まないため、小麦アレルギーやグルテン過敏の方でも安心。混ぜ過ぎても硬くならず振るう手間が不要でダマになりにくい。また油の吸収が少ない。
材料は4つだけ!「米粉ミルクアイス」
暑い夏にぴったりの簡単アイスクリームです。卵も生クリームも使わず、家にある材料だけで作れます。
材料(400mlくらいの量)
製菓用の米粉 30g
牛乳 300g
はちみつ 50g
バニラオイル 2滴
作り方
鍋に米粉30gと牛乳300gを入れてゴムべらでよく混ぜる。そこにはちみつ50gを加えて弱火にかけ、混ぜながらとろみがつくまで3~4分加熱し、火からおろす。
粗熱が取れたらバニラオイルを2滴加えてゴムべらで混ぜ、保存容器に移して冷凍庫で半日ほど凍らせる。途中2~3時間おきにかき混ぜて完成。
スー&山内: トルコアイスのようなもっちり感があって、お米の甘さもある。粉っぽさは全然なく、ムースを凍らせたような食感!
作り方のポイント
簡単なので、夏休み中、お子さんと一緒に作ってみるのもおすすめです!
まったり濃厚なチョコの味が楽しめる「チョコプリン」

材料(100mlのカップ3個分の分量)
牛乳 220g
きび砂糖 15g
製菓用の米粉 大さじ1
粉寒天 1g
塩 少々
米油 20g
ココアパウダー 15g
作り方
鍋に、牛乳220g・きび砂糖15g・製菓用の米粉大さじ1・粉寒天1g・塩少々を入れて、ゴムべらでよく混ぜます。
ボウルに米油20g・ココアパウダー15gを入れて泡立て器でよく混ぜ、先ほどの鍋に加えて混ぜます。弱火にかけ、ゴムべらで絶えず混ぜながらとろみがつくまで3~4分加熱する。
粗熱が取れたら、カップに等分に注ぎ、冷蔵室で3時間以上冷やす。食べるときにココアパウダーをふり、ミントを飾る。
スー&山内: チョコレートのテリーヌみたいな感じ。米粉のとろみと寒天の歯切れの良さが絶妙。ぷるんとねっとりした食感がたまらない!
ポイント
粉寒天のを加えることで寒天のぷるんとした歯切れがプラスされます!
こちらのレシピも、火にかけて混ぜるだけで簡単に作れるため、親子で一緒に挑戦するのにおすすめです。
冷蔵発酵で作る「チャバタ」

チャバタとは
チャバタはイタリアの食事パン。冷蔵庫の野菜室でゆっくり発酵させるので、夜に仕込んでおけば、朝は焼くだけ!で作ることができます。冷蔵庫に入れっぱなしで発酵できるので、楽です!
パンということで、先に紹介した2つより手間はかかりますが、発酵の過程がとっても楽ちん!ということで、パン作りに挑戦してみたかった!という方へ、このお盆休みの少し時間があるタイミングに作ってみませんか?
材料(7センチ四方のパン4個分の分量)
米粉 180g
片栗粉 20g
きび砂糖 10g
塩 3g
ドライイースト 2g
ぬるま湯 200g
サイリムハスク 4g 以上です。
サイリムハスクとは
サイリウムハスクは、「オオバコ粉」ともいって、植物由来の天然の食物繊維をパウダーにしたもの。水分を吸収する働きがあり、米粉パンの生地を成形しやすくします。ドラッグストアや富澤商店、通販でも購入できます。
ちなみに、ぷるんと弾むようなもちもち感が生まれ、わらび餅風のデザートにもなります。
作り方
まずは生地作り
100mlのタッパーなど保存容器に、米粉・片栗粉・きび砂糖・塩・ドライイーストを入れ泡立て器でよく混ぜる。
そこにぬるま湯を加え、ゴムべらで均一になるまで混ぜ、サイリウムハスクを加える。
ゴムべらで「ダマがなくなる」「生地が重くなる」までしっかり混ぜる。
続いては発酵です。
保存容器にフタをして冷蔵庫の野菜室に入れ、8時間ほど発酵させる。生地がおよそ2倍まで大きくなればOK。
冷蔵庫から取り出し、オーブンを250℃に予熱する。
形を整えます。
保存容器から生地を台に取り出し、生地を縦長に伸ばして、三つ折りにする。
4等分に切って、オーブンシートを敷いた天板にのせ、茶漉しで米粉を振り、刃に米油を塗ったナイフで斜めに切り込みを入れる。予熱したオーブンで20分焼いて完成!
スー&山内: 熱々と冷めたときで食感が違う、どちらも美味しい。パンを作ったことがなくても、簡単にできる。
ポイント
保存容器から生地を取り出す際に、手や台に油をつけると、生地がくっつきにくく、作業しやすい。
ちなみに、番組スタッフの方が「トースター」で作ったそうですが、美味しくできたそうです! 高橋ヒロさん

高橋さんは、会社員勤務のかたわら、料理の勉強を始め、フードコーディネーターとして独立されました。
ご自身のお子さんのアレルギーをきっかけに、米粉の世界に足を踏み入れ、その魅力にのめりこんだ結果、米粉専門家になられました。
現在は、米粉専門家、料理研究家、フード―コーディネーターとしてご活躍中。
番組は2回目のご出演です。前回は、『電子レンジで作れる、簡単米粉パン』を教えていただきました!

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)