ワインはお好きですか? 筆者は、YES。旅に出たら、地元のお酒を楽しむのも、旅の醍醐味の一つだと思っています。
お土産にも。キノコ岩を模ったボトル入りワイン。
トルコはイスラム圏ではありますが、アルコールへの規律は他のイスラム諸国に比べてゆるやかです。ギョレメを中心としたカッパドキアや大都市でしたら、苦労せずアルコールを入手することができます。ただし、都市によっては、販売箇所が少なくホテルやレストランでさえアルコールの提供がない場所もあります。
アルコールが飲める方には、ぜひ試していただきたいトルコのワイン。カッパドキアは夏の日照時間が長く、ぶどうが成長する大切な期間に雨が少ない、ワイン作りに大切なぶどうの栽培に適した場所です。そして、夏はしっかりと暑い気候ですから、赤ワインがおいしい。
トルコのワインの歴史は、実はとっても長く6000年前にさかのぼります。ハトゥッシャで栄えたヒッタイト文明が4000年前。さらにその前からワインが作られていたことになります。
現在でもアルコールの販売に関する規制がありますが、国内に有名ワインメーカーもありますし、海外のワインコンクールで賞をとるなど、注目を集めています。
カッパドキアには、2大ワインメーカーがあります。「TURASANトラサン」と「KOCABAĞコジャバー」です。
コジャバーの店舗はウチヒサールの高台にあり、無料で試飲が楽しめます。白ワインから初めてロゼや赤まで、おすすめを試飲させてくれます。購入前に味を確かめられるのはうれしい。
コジャバーの赤ワインには、ドイツのワインコンクールで賞をとったものがあります。他にもヨーロッパ各国や、カナダなどのコンクールに参加したり販売を行っているそう。
ワインコンクールに入賞した「Leo's 2014」と「Kapadokya2015」
コジャバーは小さなメーカーですが様々なぶどうの品種を使い、ワインの味は上品。赤ワインも渋すぎずに飲みやすいですから、食事とともに楽しむには最適です。
もう一つのワインメーカーが、「TURASANトラサン」。名前が日本人には親しみやすいですよね。
個人的なおすすめが、トラサンのロゼ。きれいなロゼの色とボトルに描かれた花に魅かれて、まったく期待せずに試してみたらおいしかった。以来、お土産におすすめしています。このロゼは2013年に、ブリュッセルのコンクールで銀賞を獲得しています。その後、入賞は逃してしまったようですが、味は辛口でさっぱりとおいしい。普段は赤ワインを好む筆者ですが、夏はこのロゼをしっかり冷やして飲みたくなります。
春のカッパドキアは、ラベル同様にカイス(アプリコット)の花が満開です。満開の桜のようなアプリコットの木々を眺めながら、このロゼを飲んだら、贅沢な時間を過ごせそうです。



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