秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんが、年内に結婚される方向で調整が進んでいることが明らかになりました。眞子さまは婚姻届を提出後、皇籍離脱し、米ニューヨークで小室さんとの生活をスタートされるとの報道に、ニューヨークが一気に脚光を浴びました。
眞子さまと一般人のニューヨーク生活は異なりますが、「ニューヨークで暮らすにはいくらかかるの?」の質問がありましたので、ニューヨーク在住の筆者がおおよそを調べてみました。ニューヨーク市マンハッタン区に住んだ場合の1カ月の生活費とは?
アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生...の画像はこちら >>

ニューヨーク市の家賃
アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生活費【2021年版】

賃貸物件の目安(エリア、サイズにより価格は異なります)

●1ベッドルーム(キッチン+リビング+ベッドルーム1部屋+バストイレ)
約20万円($1,800)~(管理費別 クイーンズ、ブルックリン)
約27万5,000円($2,500)~(管理費別 マンハッタン)
●2ベッドルーム(キッチン+リビング+ベッドルーム2部屋+バストイレ)
約25万3,000円($2,300)~(管理費別 クイーンズ、ブルックリン)
約33万円($3,000)~(管理費別 マンハッタン)

■参考 apartments.com

●コロナ禍で下がった不動産価格は現在は、ほぼ戻っている
●ガス代、ヒート代(暖房)、水道代は家賃に含まれることが多い。電気代、インターネット代は別
●ニューヨークは安全をお金で買うところであり、賃貸物件の価格は安全さと治安に比例
●ドアマンやセキュリティーがしっかりしているところは、管理費が高い
●物件を決める時は、周囲環境、近隣住民の様子、夜間の雰囲気、人通りがあるかなどを確認することをお勧め
●グーグルマップなどで、周囲環境を要チェック。一般に救急病院や工場、自動車修理場、プロジェクト(低所得者向け公団アパート)、ホームレス施設(シェルター)、ドラッグやアルコール中毒患者のリハビリ施設があるエリアは避けたほうが良いでしょう


ニューヨーク市の交通費
アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生活費【2021年版】


NYC地下鉄車内 (C) Osugi / Shutterstock.com


地下鉄及びバス(MTA)乗車

●1回乗車(メトロカード使用)約300円($2.75)
(1回のみ)約330円($3.00)
●1週間乗り放題 約3,630円($33.00)
●30日間乗り放題 約1万4,000円($127.00)
[The Metropolitan Transportation Authority (MTA) 2021年9月2日現在]


ニューヨークは、地下鉄(MTA)があれば、ほぼどこでも行くことが可能です。しかも地下鉄が通っている区域なら、一駅でも何駅乗っても価格は同じ。地下鉄駅に入る時だけ、乗車券(MetroCard)を使用すれば良く、日本と異なり出る時は必要ありません。
メトロカードは、地下鉄及びバス(MTA)乗車も利用できます。


ニューヨーク市での食費
アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生活費【2021年版】

日本食をニューヨークで購入(メーカーや店舗によって価格は異なり、目安になります)
醤油 500ml 約660円($6)程度
米(カリフォルニア産) 15Lb(6.8KG) 約3,300円($30)程度
味噌 750グラム 約880円($8)程度
ニューヨーク市での医療費
アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生活費【2021年版】

米国の医療費は、日本に比べて非常に高額。その中でも、マンハッタン区の医療費は同区外の2倍から3倍ともいわれています。

●一般の初診料は、約1万6,500円($150)から約3万3,000円($300)
●専門医を受診すると、約2万2,000円($200)から約5万5,000円($500)
●入院した場合は室料だけで、1日約22万円($2,000)から約33万円($3,000)
●処置・手術では急性虫垂炎で入院・手術(1日入院)を受けた場合は、約110万円($10,000)以上の請求
●歯科治療では、歯1本の治療につき約11万円($1,000)といわれています

在ニューヨーク日本国総領事館 医療費
Consulate-General of Japan in New York

※ニューヨーク市で救急車は有料、基本約4万6,000円($420)~+走行距離約660円/マイル毎($6.00/mile)+酸素利用約5,500円($50)で5万円以上かかります(ニューヨーク市消防局)


ニューヨークの医療費の高さには目を剥くほどで、医療費で破産する人も多いのです。旅行者や短期滞在の場合は、日本で保険加入しておきましょう。
ニューヨーク市で保険料に加入
日本と違って、国民全員を公的医療保険で保障する制度がありません。
大企業や公務員の場合、福利厚生として、保証範囲が広い(歯科医療も含む場合も)保険が付与されますが、個人で入る場合は、専門家に相談して保険に加入したほうが良いでしょう。保険の種類によってカバーの範囲が違います。


ニューヨークの健康保険の費用(個人加入の場合)

HealthCare.orgによると、プランにより月額が約4万7,000円~約7万8,000円($430~709)(2021年)

New York Health Insurance


NYCで1カ月の生活費(目安)

アメリカで暮らすには、いくらかかる?ニューヨークの1カ月の生活費【2021年版】



NYCで1カ月の生活費(目安)

【家 賃】 1ベッドルーム 約27万5,000円($2,500)~(管理費別 マンハッタン)
【交通費】 定期代(30日間乗り放題) 約1万4,000円($127.00)(地下鉄、バスともOK)
【食費】 自炊 約3万3,000円($300)
【電気代】 約1万3,000円($120)
【インターネット代】 約1万1,000円($100)
【携帯電話代】 約5,500円~1万1,000円($50~100)(ATT、T-Mobileなど)
【外食代】 約5万5,000円($500)(スタバに寄る、週に1度程度ディナー)
【保険料】 月額が約4万7,000円~約7万8,000円($430~709)
合計 $4,127 → 約45万3,700円(1ドル=109.93円換算 2021年9月2日現在)


上記は生活に最低限必要の目安で、服飾費、化粧品などの買い物、レジャー、習い事、タクシー代、管理費やチップなど雑費などは別枠になります。やはり、家賃が高いのがネックになりますが、2人で暮らす場合、家賃や電気・インターネット代の固定費はシェアできますね。

小室さんの初任給は、年収約1,800万円程度と日本のメディアでいわれていますが、2021年6月12日のウォールストリートジャーナルによると、多くの大手法律事務所で、1年目の弁護士の給与は20万ドルを超えたそうです。ただし、こちらは税込価格ですので、New York Income Tax Calculatorで計算した手取りは、14万702ドル。
日本円にすると、約1,547万258円(2021年9月2日現在)。

この年収でどのような生活ができるかは、ほど遠い生活を送る庶民の筆者には不明であり、憶測は失礼にあたると考えます。それでも若いお二人が長い試練の時を超えて、ようやく一緒に生活できるには、きっと十分な金額ではないかと推測します。

[All photos by Shutterstock.com]