そこで今回は、日本のドラマの中から秋の夜長にぴったりな、大人の恋愛を楽しめる名作ドラマをいくつかピックアップしてみました。若者向けの熱い恋愛も、胸がくすぐったくなるような初恋も良いですが、2016年の秋は、しっとりとした大人の恋愛ドラマを楽しむ、そんな過ごし方はいかがでしょうか?
最後から二番目の恋2012年1月から放送、2014年4月には続編が放送され人気を博した同作。小泉今日子さん演じる吉野千明は40代後半、そして、中井貴一さん演じる長倉和平は50代、大人の恋愛をコミカルに描いた物語です。
また、2人の周りを固めるサブキャラの魅力もこのドラマの大きな良さのひとつでしょう。飯島直子さん、内田有紀さん、坂口憲二さん、続編では加瀬亮さん、長谷川京子さんが加わり、ストーリーに華を添えます。良くある若者向けの恋愛ドラマのような熱さや甘さを抑えながら、2人の互いの気持ちの変化や想いを丁寧に描き、大人が観るのにとても丁度よい恋愛ドラマに仕上がっています。
101回目のプロポーズ1991年7月に放送された伝説のドラマ「101回目のプロポーズ」。月曜の夜9時、いわゆる「月9」として日本中の若者を虜にした名作ですが、その内容は、30歳の女性と42歳男性の恋愛物語。平均視聴率は23.6%、最終回では36.7%という視聴率を記録しました。
主人公で建設管理会社の万年係長、星野達郎役を武田鉄矢さんが演じ、ヒロインでオーケストラのチェリスト、矢吹薫を浅野温子さんが演じました。武田鉄矢さんの同作でのセリフ「僕は死にましぇん」は、同年の新語・流行語大賞(大衆部門・金賞)となり、主題歌のCHAGE&ASKA「SAY YES」は、オリコンシングルチャートで13週連続1位に。
オトナ女子2015年10月に放送された、40代男女の恋愛を描いた作品「オトナ女子」。大手アプリ会社に勤務するOL、中原亜紀を篠原涼子さん、作家の高山文夫を江口洋介さんが演じました。
ヒロインの友人役に、鈴木砂羽さん、吉瀬美智子さんとこれまた40代の綺麗な女性たちが、そして会社社長には谷原章介さんと、40代を中心にした大人の恋愛ドラマとなっています。篠原さん演じる中原亜紀の、仕事は出来るが恋愛には不器用、そんな役柄が世の女性の共感を集めました。偏屈な性格の高山とのコミカルなやりとりも見どころです。
結婚できない男2006年7月に放送され、2009年6月には韓国でリメイク版が作られるなど、人気を博したドラマ作品「結婚できない男」。40歳の主人公、建築家・桑野信介を阿部寛さんが演じ、ヒロインの内科医、アラフォー独身女性の早坂夏美を夏川結衣さんが演じました。
阿部さんと言えば、「トリック」の上田次郎として、山田奈緒子役・仲間由紀恵さんとのやりとりが非常に印象的だと思いますが、こちらの作品での夏川さんとのやりとりもとても面白く、阿部さん演じる桑野信介のキャラクターがコミカルで笑えます。アラフォー男女の恋愛ストーリー、是非ご自身の目でお確かめください。
ニューヨーク恋物語最後に少し懐かしい作品をひとつ。1988年10月に放送され、1990年に続編が、さらに2004年にスペシャルドラマが作られた「ニューヨーク恋物語」。
『とんねるずのみなさんのおかげです』のコーナー「それいけマサカズ!」にて同作がパロディ化され、若者の間で話題となったり、井上陽水さんの歌う主題歌「リバーサイドホテル」が大ヒット、さらに最終回、テラスで田村正和さんが岸本加世子さんの髪を洗うシーンが話題になるなど、とにかく多方面で注目を集めた作品でした。
ちなみに、続編「ニューヨーク恋物語II男と女」に、1988年の同作との関連はなく、2004年のスペシャルドラマの方は、同作の16年後が描かれています。
というわけで、今回は秋にぴったりの恋愛ドラマを5作品選んでみましたが、いかがでしたでしょうか?40代の男女を中心に描かれる、どこか落ち着いた大人の恋愛ドラマ。一度は観て頂きたい名作ばかりです。他にも「失楽園」、「恋を何年休んでますか」、「昔の男」など、お薦めしたい作品はたくさんあるのですが、今回は泣く泣く5本に絞りました・・・。だいぶ涼しくなってきた秋の夜、是非素敵な大人の恋愛ドラマで有意義にお過ごしください。
記事:猫狸犬虎