メル・ギブソン(55)が、泥沼のDV訴訟を繰り広げた元恋人のロシア人ピアニスト・歌手のオクサナ・グレコリエヴァ(41)だけでなく、彼女が過去に007俳優のティモシー・ダルトンともうけた息子にも、慰謝料をもぎ取られる!? 以前メルがオクサナに自宅で暴力を働いた際、その場に居合わせた彼女の息子アレクサンダー・ダルトン君(14)にもトラウマを与えたとして、このほどメルが10万ドル(約760万円)を払ったと報じられた。メル側はこれを否定している。


昨年1月に、メル・ギブソンが当時まだ恋人だったオクサナに自宅で暴力をふるい、歯を2本折ったとされるDV事件。メル側は「ただオクサナの頬を叩いただけ」だと暴力を否定しているが、オクサナ側の言い分では、メルはその場にいたアレクサンダー君もテーブルに押し飛ばし、暴言を吐いたため、アレクサンダー君は怖がってベッドの下に隠れたほどだった、としている。

そこで今年8月、オクサナの弁護士はメルに「アレクサンダー君に対しても、慰謝料50万ドル(約3800万円)を払うべき」と要求していた。しかしメル側は、アレクサンダー君に暴力を働いたことも否定した。

ここに来て芸能サイト『TMZ』が、「メルがアレクサンダー君への慰謝料として、10万ドルを払った」、しかもそれには「その見返りに、アレクサンダー君がメルを訴えないことという条件付きである」と報じた。

しかし、メルのパブリシストはこの報道を否定。
「メルからオクサナには、2人の娘ルチアちゃんの親権を巡る裁判の結果、8月31日に合意に達した合計額が支払われるだけ。それに追加してアレクサンダー君に慰謝料を払う、ということはありません。」とした。

「8月31日に合意に達した合計額」というのは、メルがオクサナに払うことになった慰謝料75万ドル(約5800万円)のこと。当初の予想よりはるかに低い額となったこの慰謝料、2016年1月までに3回の分割払いでオクサナに渡されることになっているが、その他の養育費や生活費などは一切支払われないという。しかし、オクサナはルチアちゃんが18歳になるまで、メルが所有するシャーマンオークスの家に住むことができるそうだ。

まだゴタゴタしていたのかと驚くメルとオクサナの訴訟だが、早くすっきりと解決してほしいもの。
ちなみにメルの次のプロジェクトは、ユダヤ教の民族的英雄「ユダ・マカバイ」を主人公にした映画の製作。しかし、メルと言えば06年に飲酒運転で逮捕された際、ユダヤ人に対する差別発言で問題になったことがあり、このプロジェクトに対してもユダヤ人権利団体から抗議声明が出されるなど、早くも前途多難のようである。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)