「誰にでも出来る簡単な役で彼らを使ってあげようよ」。俳優ジョニー・デップのこんな発想から、彼の新作SFスリラー映画にはホームレスがエキストラとして出演するそうだ。


映画『ラム・ダイアリー』で共演した23歳年下の女優アンバー・ハードに夢中になり、一男一女をもうけたヴァネッサ・パラディとの円満だった家庭が壊れ、ツルむ仲間は狂気のロックンローラー、マリリン・マンソン。なんだか冴えない話ばかりが続いていたジョニー・デップ(49)に、ようやく彼らしい素晴らしい逸話が復活した。

ジョニー主演の新作映画は、『ダークナイト』シリーズを世に放ったクリストファー・ノーラン&ウォーリー・フィスターのコンビが手がけるSFスリラーの『Transcendence(原題)』。撮影はニューメキシコ州アルバカーキで行われたが、エキストラ出演者を募るために地域を散策している中でジョニーは2人のホームレスを見かけ、彼らの醸している雰囲気が気に入ってしまい、エキストラでの出演を提案したそうだ。

英大衆紙『Sun』に寄せられた内部情報によれば、面白いのはここ。あるシーンのため、そこにふさわしい雰囲気のエキストラを探していたら彼らがヒットしたということではなく、彼らを登場させたいあまり、ジョニーは新しいシーンをわざわざ考えたというのだ。
もちろんホームレスには他のエキストラ出演者と同じ報酬が支払われたことであろう。

この『Transcendence』は、最新医療技術とコンピュータテクノロジーを駆使して人の体を大改造しようとする科学者の物語で、共演はモーガン・フリーマンやレベッカ・ホール、ポール・ベタニーなど。全米公開は2014年4月の予定だそうだ。ちなみにジョニーの人助けは今回が初めてではない。2011年には路上生活者にお金をあげるために、彼らの帽子を買ったこともある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)