カリフォルニア州ぺリスに住むデイビッド・ターピン(57歳)と妻ルイーズ(49歳)が13人の我が子を監禁・虐待していた事実は、17歳になる娘が自宅から逃げ出し警察へ通報したことがきっかけで世間に知られるところとなり、近隣住民に大きな衝撃を与えた。
複数のメディアによると、一家がテキサス州フォートワース郊外から現在の自宅に引っ越した2010年から夫妻の虐待行為が始まっていたようだ。17歳の娘が窓から這い出て外へ逃げ出した今年1月14日、実は17歳少女の妹も一緒に逃げ出していたが、怖くなって家に帰ってしまったことがその後の調べで判明している。
夫妻は当初、ロープで子供たちを縛っていたが、ロープを解いた子がいたため南京錠や鎖を使うようになったという。
空腹の子供たちの前で夫妻はりんごやパンプキンパイなどを頬張り見せつける行為をしており、子供たちに対しては食事は1日1回、シャワーは年に2回まで、トイレ使用も禁じていた。子供たちは悪臭が漂う部屋で殴られたり首を絞められたリと暴行を受けており、長年隔離されてきたために救出に現れた警察官が何であるかも理解できない子もいたようだ。
子供たちはホームスクーリングを受けていたとされるが、虐待行為を隠すためではないかとみられている。
デイビッドの両親ジェイムスさんとベティさんはメディアの取材に、息子夫婦が13人を虐待していたとは信じられないと語っている。しかし息子夫婦が普段から信仰心に篤く、キリスト教ペンテコステ派を信仰していたことを明かし、「たくさん子供を持つことは神の指示だ」と話していたそうだ。
デイビッドとルイーズは一番下の2歳児と犬2匹はまともに世話をしていたようだが、それ以外の12件の拷問、12件の不法監禁、7件の成人被扶養者虐待、6件の児童虐待の罪で訴追された。さらにデイビッドには14歳未満の少女への猥褻罪についても起訴されているが、1月18日にリバーサイド裁判所で行われた法廷審問では夫婦は揃って全ての罪状を否認した。
ルイーズの妹と弟は、『Inside Edition』の取材に「何度も姪や甥と話そうと試みたができなかった。子育てにおいて姉夫婦はとても厳しいことは知っていた。だが、まさか子供らを鎖に繋いで監禁しているとは夢にも思っていなかったし、怒りを感じる。子供たちが経験した辛さを思うとやりきれない。
現在、救出された13人には衣類や洗面用具、玩具など多くの寄付が寄せられている。デイビッドとルイーズの次の公判は2月23日予定だが、すべての罪で有罪となれば2人には最高で禁錮94年~終身刑が言い渡されるもようだ。
画像は『Inside Edition 2018年1月18日付「‘House of Horrors’ Parents David and Louise Turpin Plead Not Guilty to Torturing Their Children」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)